咥えて飲んでます、すみません。
多分、勝負であったはずなのでひもパンだったと思います、すみません。
お妙さんに限って穿き忘れとかそんなことはないと思います、まだそんなレベルでないはずDA!ええもうホントすみません。
お妙さんターン後に近藤さんターンとなってます。
多分、勝負であったはずなのでひもパンだったと思います、すみません。
お妙さんに限って穿き忘れとかそんなことはないと思います、まだそんなレベルでないはずDA!ええもうホントすみません。
お妙さんターン後に近藤さんターンとなってます。
風呂場では程々に
「近藤さん、お背中流します」
風呂の洗い場で椅子に腰掛けていた勲は、脱衣所からの妙の声に慌てて腰にタオルを掛け、返事した。
「あ、はい、お願いします」
寝間着姿で現れた妙にどきりとする。今までに何度か、妙に背中を流してもらったことがある。いつもなら着物に襷姿だが、今日は寝間着という出で立ちに自分本位なよからぬ期待を抱いてしまう。そうというのも、この間は初めて体の隅々まで洗われてしまったのだった。そこに手が伸びた時は遠慮したが妙は引かず、白く細い指は撫でるように動き、全て洗われてしまった。風呂場では体を洗うのだから他意はない。理解しているが、それにしては念入り過ぎではなかっただろうか。
思い返した勲は、タオルの下で自身が跳ね上がろうとするのを抑える。気づかれてはいないだろうかと様子を窺うが、気づいてないらしい。
妙は、安堵する勲の背後に回ると、湯を汲んだ桶を傍へ置いた。体が揺れぬようにと両膝に手を置く勲の厚い肩に両手を添え、首筋に口づける。
「お妙さん……?」
戸惑う勲をよそに、太い首に舌を這わせる。ぞくぞくとした感覚に呼吸が乱れ、妙の両手は、いつの間にか脇の下へ潜り前へ回っていた。
「え、ちょっ、何、背中流すんじゃなかったの?」
妙は湯に濡れたすのこに膝を突き、勲の背中に口づける。引き締まった体に太い腕、幾つもの傷跡も愛おしそうに見つめると、それに口づけを落としながら両胸を撫でた。
「近藤さんの真似してるんです」
と、小さく音を立てて背中に口づけられ、勲の眉間に皺が寄った。
「俺、そんなことしてる?」
「はい、してます」
「ていうかまだ洗ってないから汗臭いですよ。風呂上がってからにしましょう、ね?」
「嫌です。はやく、したいです……」
「え。」
率直に言われてどきりとした勲は小さく驚き、自分の胸の突起を撫でる妙の指を見つめた。
あ、完全に勃っちゃった。ははは、やらしい手つきしてるよ、お妙さんの俺の真似。
「けど、すみません。私、胸が小さいから近藤さんのものを挟むのは無理です」
言われて勲は妙の様子を窺いながら訊ねる。
「……もしやなんか見た?」
「はい、押し入れにあったのを見ました。キャバ嬢ヌレヌレアフター2時間延長」
ぐはァァァ!ソレお妙さんと出会ってから間もない頃に買ったやつゥゥゥゥ!なんか手放せなくて持ってきたけど、見られちまったなんて……!
勲は恥ずかしさのあまり両手で顔を覆った。
「挟むのは無理だから口でさせて下さい。前はむせたけど、今度は大丈夫ですから」
え、ちょっ、口でって……ていうか、すっごく押し倒したい。
「いや、いいです。俺にさせて下さい。お妙さんをメチャクチャ感じさせて何回もイかせたい」
「ダメです。そんなのいつもしてくれてるから、今日は私が」
振り返った勲と視線が合い、どきりとして言葉を飲んだ。これでは自分ばかりがやる気満々になっているようだと急に恥ずかしさが込み上がり、視線を落として勲の唇を見つめる。
「一生懸命頑張りますから教えて下さい……」
と、勲に口づけた。いつも勲がしてくれているのを思い出しながら舌をくすぐり、絡めて吸う。風呂場に小さな水音が響く。つい先程、恥ずかしがった妙が自分の弱い所を的確に突いてくる。感じさせられ、心まで妙の熱い舌にほだされそうだ。
くるわコレ。恥ずかしそうにしときながら、こんないやらしいキスするなんて堪んねェな。
唇を離し、妙は勲の前へと回ると首に口づけ吸った。唇を離して見てみたが、なんの跡もついておらず訊ねる。
「跡って、どうしたらつけられるんですか?」
「肌を強めに吸うとつきますって、つけたいの?」
「はい……」
再び首に舌を這わせ、先程とは別の所へ口づけるときつく吸いつき、勲は息を詰まらせた。跡がついたのを確認すると満足そうにし、頭を下げて行く。胸の突起に舌を這わせ、もう一方の突起を指の腹で刺激する。妙の右手がタオル越しに勲を撫で、勲の体がびくりと揺れた。
前回、オロオロしてたよな。そんな感じ全然ないんですけど。それに、こんな積極的な子初めてなんですけど。ていうか前の時も思ったけど、お妙さんにこんなことさせてバチ当たんねェかな……て!
前屈みになった妙の胸元がちらついた。下着を着けてないらしく、小振りではあっても柔らかそうな膨らみが自分の膝の中に見える。
ちょっとノーブラじゃんんんん!てことは何、まさかちょっとは本気で挟もうと思ってたとか?!いかんいかん、そんなの鼻血出てきそうになるよ!挟みながら咥えるとか俺、想像しちゃうよ!
妙は口を開き、タオルの上から勲のものを唇で挟む。先の方から形を浮き出させるようにずらしていき、硬さを増すとタオルを取り除く。下唇を噛んだ勲を上目遣いで見やり、視線を戻して両手を添えた。
「あの、お妙さん」
「なんですか?」
と、軽い口づけを繰り返す。
「それ以外も見た?」
「はい、いろいろと」
道理で手際いいはずだァ、ははは……。
「近藤さんはこういうのが好きなんだって見てました」
「あの、好きっていうか、好きなのはお妙さんだけだからね。お妙さんがすまいるにいたからキャバ嬢ものを選んだわけで、元から好きってわけじゃなくて、お妙さんが好きだから、その」
「はい、わかってます」
にこりと微笑まれ、また両手で顔を覆った。
今まで散々好きだって言ってきたよ。けど、結婚してから改まってこんなこと言うのってなんか恥ずかしくね?それに自分の性的嗜好を知られるって、恥ずかしすぎるんですけど!
勲の心の内が手に取るようにわかった妙は微笑み、訊ねる。
「どこがいいのか教えて下さい」
言われて勲は妙を見下ろすと、ちょうど妙の口に含まれた。
「はぁっ……」
思わず声を洩らしてしまい、勲は頬を赤くする。
「ははは、恥ずかしいです……」
妙は口に含んだまま、笑って誤魔化す勲を見上げた。裏側の先の方の窪みを舌でくすぐり、唇を離す。
「これ、いいですか?」
と、再びそこをくすぐる。前回、勲に触れた時にそう教えられた。その後、口の中に全てを含もうとしたが思っていた以上の大きさに、喉に痞えさせて思わず噎せた。その上、噎せた時に歯を立ててしまったらしく、勲は、今日はもういいですよと苦笑し、その時はそれで終わってしまった。気持ち良くさせる所か痛い目に遭わせてしまったのだった。
「はい……」
やばいなァ。これだけでイきそ……。
「他はどこがいいんですか?」
「裏側の筋と頭の方と周りの窪んだ所、先っぽの小さな窪みです」
前の時より気持ちに余裕もあり、今日こそは勲を気持ち良くさせるのだと、妙は続けて訊ねる。
「咥えてる時はどうするといいですか?」
「裏側の筋を舐められると気持ちいいです。咥えたまま口をすぼめて根元まで含まれると堪りません……」
てコレ何プレイ!すっごい恥かしいんですけど!あ、でもそういやお妙さんにもそういうの言わせてるような……。言わされて気づくけど、これってすっげ恥かしいんだなァ。俺の場合はわかってて訊いてるけど、お妙さんは知らないから答えないわけにもいかねェし……てなんの言い訳?!ダメダメ、とにかく恥ずかしい!俺のもののすぐ傍にお妙さんの可愛い顔があるのも恥ずかしすぎる!
すんなりと答える勲に、触れさせたのが自分が初めてでないことを感じた。過去の相手に嫉妬し、勲を独占したい衝動に駆られた。目の前の勲のものを見つめて訊ねる。
「この先に出てるのはなんですか?」
「先走りってやつです。我慢してるともっと出たりします。ちょっとしょっぱいかも……」
妙は見せつけるようにねっとりと先端の液を舐め上げた。
私だけに夢中になって……。
丁寧に舌を這わせ、頭を指で軽く押して先端の小さな割れ目を開く。透明な液が見え、割れ目を舌先でくすぐり捻じ込む。我慢しきれなくなったらしい勲の切なげな声が聞こえ、先に口づけて唇を動かし、新たに液を吸い出そうとする。再び割れ目を舌でくすぐって勲を口内に含んだ。
「お妙さん、もういいです、このままじゃ、イってしまいます」
「いいです、出して下さい」
勲を口で愛撫しているだけにも係わらず、自分の奥が熱くなっているのがわかる。
「くっ、出してって、イガイガしますよ」
息を切らせてこんなに私の口の中でびくびくさせて……。欲しい、これが欲しい。熱くなってる所に欲しい。
「いいの、近藤さん。そのまま出して」
切なくなり、喉を締めた。自分のそこも締まっているのを感じ、眉を寄せる。
「ダメですって、ん、っ……」
妙は片方の手で下の膨らみを撫で、口を窄めて根元まで含むと頭を揺らし、音を立てて吸った。
「う、あっ、ぅくっ」
前触れなく妙の口内に圧迫されて体中の血液が一気にそこへ集まるように感じる。呼吸を詰まらせ、目尻に涙を滲ませた。
「はぁ、だ、めです、んっ」
良すぎる。こんなにされて女みてェな声出そうになって、マジでやばい。
勲は呼吸を乱しながら妙が一生懸命に自分を咥えているのを見て身震いした。
なんて音立てて吸ってんの、やらしすぎるよ。俺のものそんな美味そうに咥えて。お妙さんの綺麗な唇が俺の……。ああダメダメこんなの考えてたらすぐに出ちまう。
勲のものに添えていただけの右手で上下に擦り、小さな窪みから液を吸い取っては裏側の窪みを舐める。休む間もなく刺激され、限界まで間近だ。妙は追い打ちを掛けるように右手を休めず先を口に含み、舌でそれを弾いた。勲のものの形に合わせて唇と舌を動かし、尚も右手を揺らす。
て!そんなにしたらマジで出ちゃうでしょーがァァァァ!こないだ初めて咥えて歯立てたり、むせたりした子の技ですかコレぇぇぇぇ!
「お妙さ、も、うっ、あ、っく、ぅんん……!」
勲のものが口内で跳ね、溜め込んでいたものが勢いよく出ている。
あ、すごい、暴れて脈打ってる……。
妙は放たれたものを、喉を鳴らして飲み込んでおり、勲は我に返って妙の口から引き抜いた。
「お妙さん、大丈夫ですか?!ああもう、ダメって言ったのに」
唇の端から白く濁った液体が零れている。勲はそれを指で拭い、妙に口づけた。舌に残る自分の放ったものの味を知り、切なさが込み上がる。
こんな苦いの飲んじゃって、もうもうもう!なんなのこの子!ヤバイよこの子!すっごい愛しいよ!
唇を離し、妙の様子を窺う。
「気持ち悪くないですか?大丈夫ですか?」
にこりと頷き、勲は堪らなくなって抱き締めた。
「……近藤さん?」
「お妙さん、好きです」
抱き締められる強さが心地よく、妙は瞳を閉じる。
「はい」
「飲んじゃってもう!って思ったけど嬉しいです」
「はい」
勲の言葉を嬉しく思ったが、何やら慌てている様子に訊ねてみる。
「あの……」
「なんですか?」
「その、飲んだのってひょっとして私が初めてですか?」
「はい、お妙さんが初めて……」
え?それって、もしや妬いてたとか?だから飲んだの?
妙の照れたような表情に勲は胸を熱くさせた。
「今度はお妙さんのアソコ舐めさせて」
「えっ」
露骨に言われて、妙は反射的に勲から逃れようとする。勲はそれを逃さないようにと腰に手を回して妙の首に吸いつき、ねっとりと舌を這わせる。
「やっ、いやぁんっ、はぁ」
体に纏わりつくような手と舌に、ぞくぞくとしたものが背中を駆ける。耳に舌が差し込まれて甘い声が出た。
「こ、んどうさぁ、やぁっ」
「ヤじゃありませんよ、お妙さん。俺のをごっくんしてくれたんだから、そのお返しに舌だけでイかせてあげますね」
と、自分の左膝に妙を座らせた。寝間着の腰紐を解き、妙の左胸を勲の右の手の平が覆う。
「んっ……」
肩に口づけ、鎖骨に舌を這わせて胸元に吸いつき、妙の白い肌に赤い跡を残す。やわやわと揉んでいた右手は胸を掴んだまま、人差し指でその頂きを弾く。触れられていない胸の頂きが疼き、太股を擦り合わせた。それに気づいた勲は唇の片端を上げ、背中に回していた左手で寝間着を肌蹴させ、右胸の頂きの桜色と左胸の尖った先をくすぐる勲の太い指が露わになる。
「あ……」
よく動く、いやらしい指に頬を熱くするが指の動きを見つめ、されていることを意識するように見たままを心の内で繰り返す。息を飲み、甘い溜め息をついた。添えていただけの勲の左手が背中の上を滑る。触れるか触れないかの微妙な撫で方に、肌がざわついた。
「はぁ、やぁ」
「くすぐったいですか?それとも気持ちいい?」
「ん、わからないです……」
と、息をつき、勲の肩に口づける。
「けど、胸は気持ちいいですよね。右の方も弄られたくなって疼いてますか?」
意地の悪い質問だ。答えもわかっているのにわざわざ訊いてくる。けれども妙は反抗することなく、勲の右手に左手を重ねた。
「はい……もっと、触って下さい……」
「触る?触りませんよ、舐めるんです」
不意に右胸の先を口に含まれ、妙は体を揺らした。
「や、あんっ」
熱い舌に触れられ、待っていた刺激に体が悦ぶ。勲の舌の愛撫を意識すると下腹部の奥がきゅっと締まった。気持ちはいいが、それだけでは物足りない。もっと触れて欲しいと切なさが込み上がり、瞳に薄らと涙を溜めた。
「近藤さん、近藤さん」
「なんですか?」
「……お願い、します……」
頬を赤く染めて言う妙は、恥ずかしがっているが艶っぽく、勲は照れる。
あははは、お願いされちゃった……。て、ちょっとお妙さんカワイすぎなんですけどォォ!でも風呂場だし、このまますんなりってのもなァ。アレは脱衣所に潜ませてるけど、アソコもまだ舐めてないし。
勲はすのこの上に寝転がり、妙に背中を向けるよう促す。膝を突かせ、自分の顔を跨がせると、腰を引き寄せた。妙は勲の太腿に手を突く。
「あのっ」
驚いた妙は顔を熱くしながら振り返った。自分の太腿の脇から顔を見せた勲はきょとんとしている。
「どうしました?」
「なっ、ど、どうしましたじゃありません!こんな格好、恥ずかしいです!」
慌てた声に勲は、くすりと笑った。
「俺ァさっきの方が恥ずかしかったですよ」
「え……?」
勲は目の前の濡れ始めている割れ目を見て、にやりと笑った。
「すごい音鳴らしながら吸いつかれて」
と、割れ目をひと舐めする。
「ひゃあ」
変な声が出てしまったと妙は右手で口を押さえた。
「みっともねェ声出そうになったのに」
と、割れ目を両方の親指で広げた。
「我慢できずに喘いじまった」
透明な糸を引きながら襞が開き、そこはひくつきながら開閉を繰り返している。
「抑えきれなくて恥ずかしかったです」
抑えきれない程、自分に感じてくれたことを嬉しく思い、妙は胸を熱くした。そこを広げられ、自分の全てを見られているのを恥ずしく思いながらも、力を失くした勲のものをそっと撫でる。
「はは、すみません。すぐに元気になるんで置いといて下さい」
「でも、した方がいいんじゃあ……」
「いや、お妙さんが喘いでくれたらすぐに大きくなります」
と、そこに顔を埋めた。妙は声を堪えて眉を顰める。
風呂場で初めてこんな体勢で愛撫し合うことになろうとは思ってもいなかった。だが、勲は初めてする訳ではないのだろう。恥ずかしがることもなく、自分に触れている。
また妬いてる。こんなにいやらしいことを躊躇いもなくするのに、私、勲さんのこと好きで仕方ないんだわ。
抑えていた声が我慢しきれず洩れる。
「んんっ」
切なげな妙の声に勲は舌先で小さな突起を刺激しながら言う。
「お妙さんのいい声、もっと聞かせて下さい」
「恥ずかし、です、っ……」
「今頃ですか?いつも大きな声でよがってくれるのに」
舌先をそこより上へとやり、小さなくぼみをくすぐった。
「はぁん、あっ、そんな、んっ」
そんな所を舐められては堪らないと身を捩ったが、勲の腕が腰に回り、更に顔を埋められて遠慮なく舐められる。
「や、近藤さぁ、そこ、やめっ」
「どうしてですか、さっき俺のここ、こうやって」
と、唇を当て、音を立てながら吸う。
「はぁ、吸ってくれたじゃないですか、気持ち良かったですよ。お妙さんもここ、気持ちいいはずです」
舌の動きに思考が鈍らされ、妙は余分な体の力を抜いて目の前の勲のものに手を添えた。いつの間にか硬さを取り戻していたその先に口づけ、勲にされていることをそれにする。くぐもった勲の声が出ると口に含み、舌で弄ぶ。妙の奥が熱くなり、勲の口元に蜜が滴った。妙のそこは先程よりも赤く充血し、奥の襞はひくつきを増している。
欲しくて仕方なさそうだな。
襞に唇を当てて蜜を吸い取るように動かし、痙攣していたそこに舌を捻じ込む。妙は背を反らせ、嬌声を上げた。舌はすぐに引き抜かれ、切なげな声を洩らす。突起を舐められて腰を揺らすと、くすぐっていただけの舌はそれを押し潰すように撫でる。奥の熱が更に上がり、思考までが溶かされたように感じる。
「こんどぉ、さん、もっと、そこに欲し……です、ん、んぅ」
勲のものを咥えながら甘ったるい声で言うと、根元まで口に含む。勲は堪らず吐息混じりに小さく声を上げた。
なんて声出してんの、お妙さん、もう堪んないんですけど。それについさっき吸い取ったのにどんどん溢れてきてる……。
次々と溢れてくる蜜をまた吸い取ると、勲は中に舌を差し込んだ。
「や、舌じゃなくて指、下さい、んっ」
勲の指が入れられている時のことを思い出し、身震いした。腰は逃げることを許されず、舌はそこを離れることなく出たり入ったりを繰り返している。熱い舌が不意に尖って侵入し、嬌声が上がった。
「やぁん、そんな、だめぇ……欲し、の、近藤さんの、これ、ん……」
与えられる快感に朦朧としている妙は素直におねだりを繰り返し、妙の舌は誘うように勲のものに絡みつく。勲は体を揺らし、内心、苦笑した。
うわァ、ははは、お妙さん、すごいな。
「いいですよ、舌でイってくれたら今、お妙さんが舐めてるそれでいっぱいここを突いてあげます」
硬くなった小さい突起を舌先で転がしながら吸い、妙の声にならない嬌声が上がると腰を抱いていた右手を離した。唾液と蜜でまみれて熱くなっているそこへ右の中指を挿入し、くの字に曲げた先を指の腹で執拗に刺激する。奥が下がり指を締めつけられ、そこに自身がいる時のことを思い返して息を飲んだ。妙の中に入りたいと言っているかのように波打ち、妙の頬のすぐ傍を掠めた。勲の指に更なる高みへ連れていかれ、がくがくと体が揺れる。勲の左腕に腰を支えられていないと今にも崩れそうだ。だが、快感が徐々に収まって行くのと引き換えに意識がはっきりしてくる。まだ整わない呼吸のまま、反り立っている勲のものを見つめた。先程は自分が口で愛撫したことによって硬さを増していたが、今度はそれほど触れていないのにも係わらず、すでに硬くなっている。
私のこと好きだから、すぐにこんなになってくれるの?
妙の口が開くのを感じて勲は体を引いて上半身を起こした。目の前にあったはずの勲のものがなくなり、妙は振り返った。
「今日はもう舐めるの禁止」
と、すのこの上で胡坐を掻き、両腕を組む。
「どうして?」
妙は勲に向き直り、正座する。
「気持ち良くてハマりそうだから……」
と、視線を逸らせる勲は恥ずかしそうにしている。
なんて人、自分はあんなにいやらしいことを私にするのに。
「だったらいいじゃないですか。また飲んで差し上げます」
にこりと微笑まれたが、勲は姿勢を崩さず言い聞かせる。
「ダメダメ。口もいいけど、お妙さんの中で出したいの。口でされたらお妙さんが俺のを咥えてるの見るだけですぐにイきそうになるからダメなの」
恥ずかしいのか、勲は視線を合わせないようにしている。妙は、あからさまに視線を逸らす勲に思わず噴き出した。
「ああ、もォ笑わないの!」
恥ずかしがる側、笑う側。いつもとは全く逆の立場に、妙は顔を綻ばした。
「だって……」
と、口元を手で押さえ、くすくす笑う。
かわいい人ね。
「お妙さんだって舌だけじゃなくて俺の欲しいって言ったでしょ?」
拗ねたように言われたが、そう言えばそうだ。
「ね?そういうことです。気持ちいいけど、それだけじゃなくてお妙さんが欲しいです。お妙さんは俺が欲しい、ですよね……」
勲は妙を引き寄せ、口づける。甘く溶けそうな余韻に浸りながら唇を離すと、ふたり揃ってくしゃみをした。肌蹴ている妙の寝間着は湯気で湿気り、冷えて肌に張り付いており、勲も中途半端に湯に掛った為に体が冷えている。
「ははは、湯に浸かって温まってから続きしましょうか」
と、勲は妙の寝間着を脱がす。
「……はい」
淑やかに返事する妙だったが、思い出して言った。
「あの、いっぱい気持ちいい所、突いて下さいね」
妙の奥ゆかしさに照れていた勲は、束の間、目を点にし、瞬きを再開した。
「あ、はい……」
アレお妙さん、セックスすんのかなり好きになっちゃった、とか?あはは、参ったなァ。てことは、あんなことも、こんなことも大丈夫、とか?
風呂の洗い場で椅子に腰掛けていた勲は、脱衣所からの妙の声に慌てて腰にタオルを掛け、返事した。
「あ、はい、お願いします」
寝間着姿で現れた妙にどきりとする。今までに何度か、妙に背中を流してもらったことがある。いつもなら着物に襷姿だが、今日は寝間着という出で立ちに自分本位なよからぬ期待を抱いてしまう。そうというのも、この間は初めて体の隅々まで洗われてしまったのだった。そこに手が伸びた時は遠慮したが妙は引かず、白く細い指は撫でるように動き、全て洗われてしまった。風呂場では体を洗うのだから他意はない。理解しているが、それにしては念入り過ぎではなかっただろうか。
思い返した勲は、タオルの下で自身が跳ね上がろうとするのを抑える。気づかれてはいないだろうかと様子を窺うが、気づいてないらしい。
妙は、安堵する勲の背後に回ると、湯を汲んだ桶を傍へ置いた。体が揺れぬようにと両膝に手を置く勲の厚い肩に両手を添え、首筋に口づける。
「お妙さん……?」
戸惑う勲をよそに、太い首に舌を這わせる。ぞくぞくとした感覚に呼吸が乱れ、妙の両手は、いつの間にか脇の下へ潜り前へ回っていた。
「え、ちょっ、何、背中流すんじゃなかったの?」
妙は湯に濡れたすのこに膝を突き、勲の背中に口づける。引き締まった体に太い腕、幾つもの傷跡も愛おしそうに見つめると、それに口づけを落としながら両胸を撫でた。
「近藤さんの真似してるんです」
と、小さく音を立てて背中に口づけられ、勲の眉間に皺が寄った。
「俺、そんなことしてる?」
「はい、してます」
「ていうかまだ洗ってないから汗臭いですよ。風呂上がってからにしましょう、ね?」
「嫌です。はやく、したいです……」
「え。」
率直に言われてどきりとした勲は小さく驚き、自分の胸の突起を撫でる妙の指を見つめた。
あ、完全に勃っちゃった。ははは、やらしい手つきしてるよ、お妙さんの俺の真似。
「けど、すみません。私、胸が小さいから近藤さんのものを挟むのは無理です」
言われて勲は妙の様子を窺いながら訊ねる。
「……もしやなんか見た?」
「はい、押し入れにあったのを見ました。キャバ嬢ヌレヌレアフター2時間延長」
ぐはァァァ!ソレお妙さんと出会ってから間もない頃に買ったやつゥゥゥゥ!なんか手放せなくて持ってきたけど、見られちまったなんて……!
勲は恥ずかしさのあまり両手で顔を覆った。
「挟むのは無理だから口でさせて下さい。前はむせたけど、今度は大丈夫ですから」
え、ちょっ、口でって……ていうか、すっごく押し倒したい。
「いや、いいです。俺にさせて下さい。お妙さんをメチャクチャ感じさせて何回もイかせたい」
「ダメです。そんなのいつもしてくれてるから、今日は私が」
振り返った勲と視線が合い、どきりとして言葉を飲んだ。これでは自分ばかりがやる気満々になっているようだと急に恥ずかしさが込み上がり、視線を落として勲の唇を見つめる。
「一生懸命頑張りますから教えて下さい……」
と、勲に口づけた。いつも勲がしてくれているのを思い出しながら舌をくすぐり、絡めて吸う。風呂場に小さな水音が響く。つい先程、恥ずかしがった妙が自分の弱い所を的確に突いてくる。感じさせられ、心まで妙の熱い舌にほだされそうだ。
くるわコレ。恥ずかしそうにしときながら、こんないやらしいキスするなんて堪んねェな。
唇を離し、妙は勲の前へと回ると首に口づけ吸った。唇を離して見てみたが、なんの跡もついておらず訊ねる。
「跡って、どうしたらつけられるんですか?」
「肌を強めに吸うとつきますって、つけたいの?」
「はい……」
再び首に舌を這わせ、先程とは別の所へ口づけるときつく吸いつき、勲は息を詰まらせた。跡がついたのを確認すると満足そうにし、頭を下げて行く。胸の突起に舌を這わせ、もう一方の突起を指の腹で刺激する。妙の右手がタオル越しに勲を撫で、勲の体がびくりと揺れた。
前回、オロオロしてたよな。そんな感じ全然ないんですけど。それに、こんな積極的な子初めてなんですけど。ていうか前の時も思ったけど、お妙さんにこんなことさせてバチ当たんねェかな……て!
前屈みになった妙の胸元がちらついた。下着を着けてないらしく、小振りではあっても柔らかそうな膨らみが自分の膝の中に見える。
ちょっとノーブラじゃんんんん!てことは何、まさかちょっとは本気で挟もうと思ってたとか?!いかんいかん、そんなの鼻血出てきそうになるよ!挟みながら咥えるとか俺、想像しちゃうよ!
妙は口を開き、タオルの上から勲のものを唇で挟む。先の方から形を浮き出させるようにずらしていき、硬さを増すとタオルを取り除く。下唇を噛んだ勲を上目遣いで見やり、視線を戻して両手を添えた。
「あの、お妙さん」
「なんですか?」
と、軽い口づけを繰り返す。
「それ以外も見た?」
「はい、いろいろと」
道理で手際いいはずだァ、ははは……。
「近藤さんはこういうのが好きなんだって見てました」
「あの、好きっていうか、好きなのはお妙さんだけだからね。お妙さんがすまいるにいたからキャバ嬢ものを選んだわけで、元から好きってわけじゃなくて、お妙さんが好きだから、その」
「はい、わかってます」
にこりと微笑まれ、また両手で顔を覆った。
今まで散々好きだって言ってきたよ。けど、結婚してから改まってこんなこと言うのってなんか恥ずかしくね?それに自分の性的嗜好を知られるって、恥ずかしすぎるんですけど!
勲の心の内が手に取るようにわかった妙は微笑み、訊ねる。
「どこがいいのか教えて下さい」
言われて勲は妙を見下ろすと、ちょうど妙の口に含まれた。
「はぁっ……」
思わず声を洩らしてしまい、勲は頬を赤くする。
「ははは、恥ずかしいです……」
妙は口に含んだまま、笑って誤魔化す勲を見上げた。裏側の先の方の窪みを舌でくすぐり、唇を離す。
「これ、いいですか?」
と、再びそこをくすぐる。前回、勲に触れた時にそう教えられた。その後、口の中に全てを含もうとしたが思っていた以上の大きさに、喉に痞えさせて思わず噎せた。その上、噎せた時に歯を立ててしまったらしく、勲は、今日はもういいですよと苦笑し、その時はそれで終わってしまった。気持ち良くさせる所か痛い目に遭わせてしまったのだった。
「はい……」
やばいなァ。これだけでイきそ……。
「他はどこがいいんですか?」
「裏側の筋と頭の方と周りの窪んだ所、先っぽの小さな窪みです」
前の時より気持ちに余裕もあり、今日こそは勲を気持ち良くさせるのだと、妙は続けて訊ねる。
「咥えてる時はどうするといいですか?」
「裏側の筋を舐められると気持ちいいです。咥えたまま口をすぼめて根元まで含まれると堪りません……」
てコレ何プレイ!すっごい恥かしいんですけど!あ、でもそういやお妙さんにもそういうの言わせてるような……。言わされて気づくけど、これってすっげ恥かしいんだなァ。俺の場合はわかってて訊いてるけど、お妙さんは知らないから答えないわけにもいかねェし……てなんの言い訳?!ダメダメ、とにかく恥ずかしい!俺のもののすぐ傍にお妙さんの可愛い顔があるのも恥ずかしすぎる!
すんなりと答える勲に、触れさせたのが自分が初めてでないことを感じた。過去の相手に嫉妬し、勲を独占したい衝動に駆られた。目の前の勲のものを見つめて訊ねる。
「この先に出てるのはなんですか?」
「先走りってやつです。我慢してるともっと出たりします。ちょっとしょっぱいかも……」
妙は見せつけるようにねっとりと先端の液を舐め上げた。
私だけに夢中になって……。
丁寧に舌を這わせ、頭を指で軽く押して先端の小さな割れ目を開く。透明な液が見え、割れ目を舌先でくすぐり捻じ込む。我慢しきれなくなったらしい勲の切なげな声が聞こえ、先に口づけて唇を動かし、新たに液を吸い出そうとする。再び割れ目を舌でくすぐって勲を口内に含んだ。
「お妙さん、もういいです、このままじゃ、イってしまいます」
「いいです、出して下さい」
勲を口で愛撫しているだけにも係わらず、自分の奥が熱くなっているのがわかる。
「くっ、出してって、イガイガしますよ」
息を切らせてこんなに私の口の中でびくびくさせて……。欲しい、これが欲しい。熱くなってる所に欲しい。
「いいの、近藤さん。そのまま出して」
切なくなり、喉を締めた。自分のそこも締まっているのを感じ、眉を寄せる。
「ダメですって、ん、っ……」
妙は片方の手で下の膨らみを撫で、口を窄めて根元まで含むと頭を揺らし、音を立てて吸った。
「う、あっ、ぅくっ」
前触れなく妙の口内に圧迫されて体中の血液が一気にそこへ集まるように感じる。呼吸を詰まらせ、目尻に涙を滲ませた。
「はぁ、だ、めです、んっ」
良すぎる。こんなにされて女みてェな声出そうになって、マジでやばい。
勲は呼吸を乱しながら妙が一生懸命に自分を咥えているのを見て身震いした。
なんて音立てて吸ってんの、やらしすぎるよ。俺のものそんな美味そうに咥えて。お妙さんの綺麗な唇が俺の……。ああダメダメこんなの考えてたらすぐに出ちまう。
勲のものに添えていただけの右手で上下に擦り、小さな窪みから液を吸い取っては裏側の窪みを舐める。休む間もなく刺激され、限界まで間近だ。妙は追い打ちを掛けるように右手を休めず先を口に含み、舌でそれを弾いた。勲のものの形に合わせて唇と舌を動かし、尚も右手を揺らす。
て!そんなにしたらマジで出ちゃうでしょーがァァァァ!こないだ初めて咥えて歯立てたり、むせたりした子の技ですかコレぇぇぇぇ!
「お妙さ、も、うっ、あ、っく、ぅんん……!」
勲のものが口内で跳ね、溜め込んでいたものが勢いよく出ている。
あ、すごい、暴れて脈打ってる……。
妙は放たれたものを、喉を鳴らして飲み込んでおり、勲は我に返って妙の口から引き抜いた。
「お妙さん、大丈夫ですか?!ああもう、ダメって言ったのに」
唇の端から白く濁った液体が零れている。勲はそれを指で拭い、妙に口づけた。舌に残る自分の放ったものの味を知り、切なさが込み上がる。
こんな苦いの飲んじゃって、もうもうもう!なんなのこの子!ヤバイよこの子!すっごい愛しいよ!
唇を離し、妙の様子を窺う。
「気持ち悪くないですか?大丈夫ですか?」
にこりと頷き、勲は堪らなくなって抱き締めた。
「……近藤さん?」
「お妙さん、好きです」
抱き締められる強さが心地よく、妙は瞳を閉じる。
「はい」
「飲んじゃってもう!って思ったけど嬉しいです」
「はい」
勲の言葉を嬉しく思ったが、何やら慌てている様子に訊ねてみる。
「あの……」
「なんですか?」
「その、飲んだのってひょっとして私が初めてですか?」
「はい、お妙さんが初めて……」
え?それって、もしや妬いてたとか?だから飲んだの?
妙の照れたような表情に勲は胸を熱くさせた。
「今度はお妙さんのアソコ舐めさせて」
「えっ」
露骨に言われて、妙は反射的に勲から逃れようとする。勲はそれを逃さないようにと腰に手を回して妙の首に吸いつき、ねっとりと舌を這わせる。
「やっ、いやぁんっ、はぁ」
体に纏わりつくような手と舌に、ぞくぞくとしたものが背中を駆ける。耳に舌が差し込まれて甘い声が出た。
「こ、んどうさぁ、やぁっ」
「ヤじゃありませんよ、お妙さん。俺のをごっくんしてくれたんだから、そのお返しに舌だけでイかせてあげますね」
と、自分の左膝に妙を座らせた。寝間着の腰紐を解き、妙の左胸を勲の右の手の平が覆う。
「んっ……」
肩に口づけ、鎖骨に舌を這わせて胸元に吸いつき、妙の白い肌に赤い跡を残す。やわやわと揉んでいた右手は胸を掴んだまま、人差し指でその頂きを弾く。触れられていない胸の頂きが疼き、太股を擦り合わせた。それに気づいた勲は唇の片端を上げ、背中に回していた左手で寝間着を肌蹴させ、右胸の頂きの桜色と左胸の尖った先をくすぐる勲の太い指が露わになる。
「あ……」
よく動く、いやらしい指に頬を熱くするが指の動きを見つめ、されていることを意識するように見たままを心の内で繰り返す。息を飲み、甘い溜め息をついた。添えていただけの勲の左手が背中の上を滑る。触れるか触れないかの微妙な撫で方に、肌がざわついた。
「はぁ、やぁ」
「くすぐったいですか?それとも気持ちいい?」
「ん、わからないです……」
と、息をつき、勲の肩に口づける。
「けど、胸は気持ちいいですよね。右の方も弄られたくなって疼いてますか?」
意地の悪い質問だ。答えもわかっているのにわざわざ訊いてくる。けれども妙は反抗することなく、勲の右手に左手を重ねた。
「はい……もっと、触って下さい……」
「触る?触りませんよ、舐めるんです」
不意に右胸の先を口に含まれ、妙は体を揺らした。
「や、あんっ」
熱い舌に触れられ、待っていた刺激に体が悦ぶ。勲の舌の愛撫を意識すると下腹部の奥がきゅっと締まった。気持ちはいいが、それだけでは物足りない。もっと触れて欲しいと切なさが込み上がり、瞳に薄らと涙を溜めた。
「近藤さん、近藤さん」
「なんですか?」
「……お願い、します……」
頬を赤く染めて言う妙は、恥ずかしがっているが艶っぽく、勲は照れる。
あははは、お願いされちゃった……。て、ちょっとお妙さんカワイすぎなんですけどォォ!でも風呂場だし、このまますんなりってのもなァ。アレは脱衣所に潜ませてるけど、アソコもまだ舐めてないし。
勲はすのこの上に寝転がり、妙に背中を向けるよう促す。膝を突かせ、自分の顔を跨がせると、腰を引き寄せた。妙は勲の太腿に手を突く。
「あのっ」
驚いた妙は顔を熱くしながら振り返った。自分の太腿の脇から顔を見せた勲はきょとんとしている。
「どうしました?」
「なっ、ど、どうしましたじゃありません!こんな格好、恥ずかしいです!」
慌てた声に勲は、くすりと笑った。
「俺ァさっきの方が恥ずかしかったですよ」
「え……?」
勲は目の前の濡れ始めている割れ目を見て、にやりと笑った。
「すごい音鳴らしながら吸いつかれて」
と、割れ目をひと舐めする。
「ひゃあ」
変な声が出てしまったと妙は右手で口を押さえた。
「みっともねェ声出そうになったのに」
と、割れ目を両方の親指で広げた。
「我慢できずに喘いじまった」
透明な糸を引きながら襞が開き、そこはひくつきながら開閉を繰り返している。
「抑えきれなくて恥ずかしかったです」
抑えきれない程、自分に感じてくれたことを嬉しく思い、妙は胸を熱くした。そこを広げられ、自分の全てを見られているのを恥ずしく思いながらも、力を失くした勲のものをそっと撫でる。
「はは、すみません。すぐに元気になるんで置いといて下さい」
「でも、した方がいいんじゃあ……」
「いや、お妙さんが喘いでくれたらすぐに大きくなります」
と、そこに顔を埋めた。妙は声を堪えて眉を顰める。
風呂場で初めてこんな体勢で愛撫し合うことになろうとは思ってもいなかった。だが、勲は初めてする訳ではないのだろう。恥ずかしがることもなく、自分に触れている。
また妬いてる。こんなにいやらしいことを躊躇いもなくするのに、私、勲さんのこと好きで仕方ないんだわ。
抑えていた声が我慢しきれず洩れる。
「んんっ」
切なげな妙の声に勲は舌先で小さな突起を刺激しながら言う。
「お妙さんのいい声、もっと聞かせて下さい」
「恥ずかし、です、っ……」
「今頃ですか?いつも大きな声でよがってくれるのに」
舌先をそこより上へとやり、小さなくぼみをくすぐった。
「はぁん、あっ、そんな、んっ」
そんな所を舐められては堪らないと身を捩ったが、勲の腕が腰に回り、更に顔を埋められて遠慮なく舐められる。
「や、近藤さぁ、そこ、やめっ」
「どうしてですか、さっき俺のここ、こうやって」
と、唇を当て、音を立てながら吸う。
「はぁ、吸ってくれたじゃないですか、気持ち良かったですよ。お妙さんもここ、気持ちいいはずです」
舌の動きに思考が鈍らされ、妙は余分な体の力を抜いて目の前の勲のものに手を添えた。いつの間にか硬さを取り戻していたその先に口づけ、勲にされていることをそれにする。くぐもった勲の声が出ると口に含み、舌で弄ぶ。妙の奥が熱くなり、勲の口元に蜜が滴った。妙のそこは先程よりも赤く充血し、奥の襞はひくつきを増している。
欲しくて仕方なさそうだな。
襞に唇を当てて蜜を吸い取るように動かし、痙攣していたそこに舌を捻じ込む。妙は背を反らせ、嬌声を上げた。舌はすぐに引き抜かれ、切なげな声を洩らす。突起を舐められて腰を揺らすと、くすぐっていただけの舌はそれを押し潰すように撫でる。奥の熱が更に上がり、思考までが溶かされたように感じる。
「こんどぉ、さん、もっと、そこに欲し……です、ん、んぅ」
勲のものを咥えながら甘ったるい声で言うと、根元まで口に含む。勲は堪らず吐息混じりに小さく声を上げた。
なんて声出してんの、お妙さん、もう堪んないんですけど。それについさっき吸い取ったのにどんどん溢れてきてる……。
次々と溢れてくる蜜をまた吸い取ると、勲は中に舌を差し込んだ。
「や、舌じゃなくて指、下さい、んっ」
勲の指が入れられている時のことを思い出し、身震いした。腰は逃げることを許されず、舌はそこを離れることなく出たり入ったりを繰り返している。熱い舌が不意に尖って侵入し、嬌声が上がった。
「やぁん、そんな、だめぇ……欲し、の、近藤さんの、これ、ん……」
与えられる快感に朦朧としている妙は素直におねだりを繰り返し、妙の舌は誘うように勲のものに絡みつく。勲は体を揺らし、内心、苦笑した。
うわァ、ははは、お妙さん、すごいな。
「いいですよ、舌でイってくれたら今、お妙さんが舐めてるそれでいっぱいここを突いてあげます」
硬くなった小さい突起を舌先で転がしながら吸い、妙の声にならない嬌声が上がると腰を抱いていた右手を離した。唾液と蜜でまみれて熱くなっているそこへ右の中指を挿入し、くの字に曲げた先を指の腹で執拗に刺激する。奥が下がり指を締めつけられ、そこに自身がいる時のことを思い返して息を飲んだ。妙の中に入りたいと言っているかのように波打ち、妙の頬のすぐ傍を掠めた。勲の指に更なる高みへ連れていかれ、がくがくと体が揺れる。勲の左腕に腰を支えられていないと今にも崩れそうだ。だが、快感が徐々に収まって行くのと引き換えに意識がはっきりしてくる。まだ整わない呼吸のまま、反り立っている勲のものを見つめた。先程は自分が口で愛撫したことによって硬さを増していたが、今度はそれほど触れていないのにも係わらず、すでに硬くなっている。
私のこと好きだから、すぐにこんなになってくれるの?
妙の口が開くのを感じて勲は体を引いて上半身を起こした。目の前にあったはずの勲のものがなくなり、妙は振り返った。
「今日はもう舐めるの禁止」
と、すのこの上で胡坐を掻き、両腕を組む。
「どうして?」
妙は勲に向き直り、正座する。
「気持ち良くてハマりそうだから……」
と、視線を逸らせる勲は恥ずかしそうにしている。
なんて人、自分はあんなにいやらしいことを私にするのに。
「だったらいいじゃないですか。また飲んで差し上げます」
にこりと微笑まれたが、勲は姿勢を崩さず言い聞かせる。
「ダメダメ。口もいいけど、お妙さんの中で出したいの。口でされたらお妙さんが俺のを咥えてるの見るだけですぐにイきそうになるからダメなの」
恥ずかしいのか、勲は視線を合わせないようにしている。妙は、あからさまに視線を逸らす勲に思わず噴き出した。
「ああ、もォ笑わないの!」
恥ずかしがる側、笑う側。いつもとは全く逆の立場に、妙は顔を綻ばした。
「だって……」
と、口元を手で押さえ、くすくす笑う。
かわいい人ね。
「お妙さんだって舌だけじゃなくて俺の欲しいって言ったでしょ?」
拗ねたように言われたが、そう言えばそうだ。
「ね?そういうことです。気持ちいいけど、それだけじゃなくてお妙さんが欲しいです。お妙さんは俺が欲しい、ですよね……」
勲は妙を引き寄せ、口づける。甘く溶けそうな余韻に浸りながら唇を離すと、ふたり揃ってくしゃみをした。肌蹴ている妙の寝間着は湯気で湿気り、冷えて肌に張り付いており、勲も中途半端に湯に掛った為に体が冷えている。
「ははは、湯に浸かって温まってから続きしましょうか」
と、勲は妙の寝間着を脱がす。
「……はい」
淑やかに返事する妙だったが、思い出して言った。
「あの、いっぱい気持ちいい所、突いて下さいね」
妙の奥ゆかしさに照れていた勲は、束の間、目を点にし、瞬きを再開した。
「あ、はい……」
アレお妙さん、セックスすんのかなり好きになっちゃった、とか?あはは、参ったなァ。てことは、あんなことも、こんなことも大丈夫、とか?
風呂場では程々に
Text by mimiko.
2010/03/05