近土えろです。酒に酔った勢いのやつです。
原作の誠実な近藤さんはいませんまったくの別人です。不誠実な攻め勲がいます。
原作の硬派な土方さんはいませんまったくの別人です。あの人の女に嫉妬する受けトシがいます。
トシと致しておきながらお妙さん本命不動という最低勲です。トシはミツバさんが忘れられない女です。ふたりともそこそこ女好きなのに、気持ちいいからしちゃおっかっていうノリで関係してるやつです。ラブくはなってるけど、そんなにハッピーではないです。セックスフレンドずるずる状態です。
ちなみに。この話の後に銀近えろ「二番目の男」があります。その銀近えろの後には近土やら銀近やらに嫉妬するお妙さんがいる妙近妙えろ「三番目の女」があります。
以上、ご注意を。
原作の誠実な近藤さんはいませんまったくの別人です。不誠実な攻め勲がいます。
原作の硬派な土方さんはいませんまったくの別人です。あの人の女に嫉妬する受けトシがいます。
トシと致しておきながらお妙さん本命不動という最低勲です。トシはミツバさんが忘れられない女です。ふたりともそこそこ女好きなのに、気持ちいいからしちゃおっかっていうノリで関係してるやつです。ラブくはなってるけど、そんなにハッピーではないです。セックスフレンドずるずる状態です。
ちなみに。この話の後に銀近えろ「二番目の男」があります。その銀近えろの後には近土やら銀近やらに嫉妬するお妙さんがいる妙近妙えろ「三番目の女」があります。
以上、ご注意を。
一番目の男
田舎から出てくる時、あの人の真似で女を置いてきた。俺だけが勝手に思っているだけかもしれないが、あの人と取り合った女だ。勝ったのは俺だと思っていた。しかし、勝ったと思ったその時点で負けていたんだろう。あの人は知らぬ間に俺と対峙していて、俺は知らぬ間に勝たされていたってわけだ。女の幸せのためにあっさりと身を引く。次があるならあの人とは女を取り合いたくないと思った。懐の浅い俺では太刀打ちできない。敵わねェよ。さすが俺を懐柔するだけはある。一目置いているのは懐の深さだけじゃない。あの人は、女を幸せにできなかった不甲斐ない俺に罰を与えてくれる。始まりは些細な事だった。総悟の姉の忌明けが過ぎた頃だった。あの人とふたりで昔を懐かしみながら飲んでいた。酔ったうえでの悪い遊びだった。それを互いに茶化さず真に受けた。酒に酔って気分とタイミングさえ合えば、遊んだ。ただそれだけだ。ただの一時的な快楽が、日々、有毒物質を摂取しながら死を待っていただけの俺に生きていることを知らしめる。事情を知らない人肌より、事情を知ってる人肌だからなのか。失くした大事なものが同じだからか。いや、ただ記憶と意識を共有して罪悪感に酔ってるだけだな。わかってはいるのにやめられない。あの人が与えてくれる罰は摂取の数が知れていようとも猛毒で急性中毒になるんだよ。
***
飲み屋から帰宅し、十四郎は居眠りつつある勲を局長室へと連れた。担いでいた片腕を下ろし、畳へ転がす。十四郎が布団を敷いて腕を引っ張り上げてやると目を覚ました。が、完全に冴えているわけではなく、ゆったりとした動作で羽織と袴を脱いだ。勲は寝ぼけながら布団へと潜りこみ、抱き枕のように十四郎にしがみつく。
「オイ、これはなんだ。離せよ近藤さん」
「ぅん~、そういわずにさァ」
甘えた声で言われ、十四郎のこめかみに筋が立つ。
「俺は抱き枕じゃねーぞバカヤロー」
勲の腕を引き剥がそうとする十四郎の首筋に柔らかいものが当たる。
「バッカ、やめろってッ!……っ……!」
押し当てられた唇は肌を吸い、優しく放す。
「跡つけてねーだろうなッ」
首筋を確認するまでもなく勲は答える。
「そんなきつく吸ってねーって。ったく、敏感だなぁトシは」
からかわれて顔が熱くなる。勲は振り返ろうとする十四郎の顎を親指と人差し指で軽く押え、首筋に舌を這わせた。
「っ……ちょっ……」
「ん?」
「ん?じゃねーよ。さっきから何する気なんだよ」
「うんー?てか、わかってるクセにィ」
と、一度、十四郎から離れて覆い被さる。口づけられ、始めこそ抵抗するが口づけが深くなると抵抗を装った腕を下ろした。酒の香りが残る勲の熱い舌から唾液がつたってくる。自分と勲の混ざり合った唾液を啜られ、息が上がる。
「んっ、はぁっ」
感じて声が上がってしまったが、隠す気もなくなってしまった。
「なんだ、もうその気になったのか?」
耳元で囁かれ、先程舐められた首筋がぞくりとする。わかっているいながら訊ねてくる勲は愉しそうだ。
「アンタがその気にさせたんだろ。責任取れよ」
何に対しての責任だろう。口づけに応えながら十四郎は心の内で問うた。
襟元へと差し込まれた両手は肌を撫でながら胸元を肌蹴させる。左右の指は優しく乳輪をなぞり、硬くなった突起を転がすように刺激する。
身体を性的に刺激したのだから、それによって起こった欲求への解消をしろと言っているだけだろうか。それとも、情事を重ねる関係についてだろうか。自分で言っておきながら自分でもわからない。
「どうした?」
こちらの顔色を窺う勲に十四郎は「なんでもない」と口端を上げた。
ただの生理的欲求の解消だろう。この目の前の男は、己のものにできなくとも諦めることなく想っている女がいるのだ。他の女を抱くのは気が引けるからと手近な自分で手を打っているだけだ。深く考えては泣きを見る。内心自嘲し、我に返る。泣きを見るとは一体どういうことだ。敬愛していることは間違いない。他の隊士たちもこの人を慕っている。
「トシ?」
「……え?」
「え?じゃねーよ。よくねーの?」
と、勲は十四郎の内壁を優しく撫でる。探る指の動きに膝が揺れる。
「いや、そういうわけじゃねーけど……」
「ねーけど?何?」
と、先を口に含まれる。口内で蜜を舐めとられ、分身が膨らむ。ゆっくりと咥えられ、内壁は一点を指に触れられた。襲われた快感に視界がちかちかとする。
「んんっ、はっ、やめっ、喉、締め、るなっ、ああっ」
搾られたが達する直前で解放され、肩で息をする。裏側を根元から先へと舌で撫で上げられて十四郎の分身は立ち上がった。再び蜜をこぼす。切なげな吐息に気をよくすると三本の指を抜き去り、勲は十四郎の太腿下へと膝を差し込んだ。ひくつく窪みに猛ったものをゆっくりと挿入する。根元まで受け入れる熱に勲は溜息をついた。息のあがっている十四郎の腰を掴んで己の腰を引く。好きなところを擦ってやると十四郎は先に達してしまった。白濁を放った十四郎は勲を抱き寄せる。
「俺はもういいから、奥まで来てくれ」
「でも……」
「どうせゆっくりやってくれんだろ?そのうち濡れる。せっかくやってんだから、アンタも気持ちよくなっとけよ、な?」
「はい、じゃあお言葉に甘えます……」
と、勲は口づけながら十四郎に分身を埋めた。
***
愛した兄が、愛した女が、逝ってしまって縋るものがあの人だけになった。だから、誰も俺からあの人を奪ってくれるな。頼みをきいてくれるなら、おまえが欲しがる不安のない生活を俺がくれてやる。だから、俺のあの人を奪ってくれるな。
***
飲み屋から帰宅し、十四郎は居眠りつつある勲を局長室へと連れた。担いでいた片腕を下ろし、畳へ転がす。十四郎が布団を敷いて腕を引っ張り上げてやると目を覚ました。が、完全に冴えているわけではなく、ゆったりとした動作で羽織と袴を脱いだ。勲は寝ぼけながら布団へと潜りこみ、抱き枕のように十四郎にしがみつく。
「オイ、これはなんだ。離せよ近藤さん」
「ぅん~、そういわずにさァ」
甘えた声で言われ、十四郎のこめかみに筋が立つ。
「俺は抱き枕じゃねーぞバカヤロー」
勲の腕を引き剥がそうとする十四郎の首筋に柔らかいものが当たる。
「バッカ、やめろってッ!……っ……!」
押し当てられた唇は肌を吸い、優しく放す。
「跡つけてねーだろうなッ」
首筋を確認するまでもなく勲は答える。
「そんなきつく吸ってねーって。ったく、敏感だなぁトシは」
からかわれて顔が熱くなる。勲は振り返ろうとする十四郎の顎を親指と人差し指で軽く押え、首筋に舌を這わせた。
「っ……ちょっ……」
「ん?」
「ん?じゃねーよ。さっきから何する気なんだよ」
「うんー?てか、わかってるクセにィ」
と、一度、十四郎から離れて覆い被さる。口づけられ、始めこそ抵抗するが口づけが深くなると抵抗を装った腕を下ろした。酒の香りが残る勲の熱い舌から唾液がつたってくる。自分と勲の混ざり合った唾液を啜られ、息が上がる。
「んっ、はぁっ」
感じて声が上がってしまったが、隠す気もなくなってしまった。
「なんだ、もうその気になったのか?」
耳元で囁かれ、先程舐められた首筋がぞくりとする。わかっているいながら訊ねてくる勲は愉しそうだ。
「アンタがその気にさせたんだろ。責任取れよ」
何に対しての責任だろう。口づけに応えながら十四郎は心の内で問うた。
襟元へと差し込まれた両手は肌を撫でながら胸元を肌蹴させる。左右の指は優しく乳輪をなぞり、硬くなった突起を転がすように刺激する。
身体を性的に刺激したのだから、それによって起こった欲求への解消をしろと言っているだけだろうか。それとも、情事を重ねる関係についてだろうか。自分で言っておきながら自分でもわからない。
「どうした?」
こちらの顔色を窺う勲に十四郎は「なんでもない」と口端を上げた。
ただの生理的欲求の解消だろう。この目の前の男は、己のものにできなくとも諦めることなく想っている女がいるのだ。他の女を抱くのは気が引けるからと手近な自分で手を打っているだけだ。深く考えては泣きを見る。内心自嘲し、我に返る。泣きを見るとは一体どういうことだ。敬愛していることは間違いない。他の隊士たちもこの人を慕っている。
「トシ?」
「……え?」
「え?じゃねーよ。よくねーの?」
と、勲は十四郎の内壁を優しく撫でる。探る指の動きに膝が揺れる。
「いや、そういうわけじゃねーけど……」
「ねーけど?何?」
と、先を口に含まれる。口内で蜜を舐めとられ、分身が膨らむ。ゆっくりと咥えられ、内壁は一点を指に触れられた。襲われた快感に視界がちかちかとする。
「んんっ、はっ、やめっ、喉、締め、るなっ、ああっ」
搾られたが達する直前で解放され、肩で息をする。裏側を根元から先へと舌で撫で上げられて十四郎の分身は立ち上がった。再び蜜をこぼす。切なげな吐息に気をよくすると三本の指を抜き去り、勲は十四郎の太腿下へと膝を差し込んだ。ひくつく窪みに猛ったものをゆっくりと挿入する。根元まで受け入れる熱に勲は溜息をついた。息のあがっている十四郎の腰を掴んで己の腰を引く。好きなところを擦ってやると十四郎は先に達してしまった。白濁を放った十四郎は勲を抱き寄せる。
「俺はもういいから、奥まで来てくれ」
「でも……」
「どうせゆっくりやってくれんだろ?そのうち濡れる。せっかくやってんだから、アンタも気持ちよくなっとけよ、な?」
「はい、じゃあお言葉に甘えます……」
と、勲は口づけながら十四郎に分身を埋めた。
***
愛した兄が、愛した女が、逝ってしまって縋るものがあの人だけになった。だから、誰も俺からあの人を奪ってくれるな。頼みをきいてくれるなら、おまえが欲しがる不安のない生活を俺がくれてやる。だから、俺のあの人を奪ってくれるな。
一番目の男
Text by mimiko.
2015/03/12