居酒屋トークで台詞のみで近藤さん贔屓な仕上がり。
序盤、どう繋げばいいか思いつかず、暗転で誤魔化してたり。
銀さんがいる所に近藤さんと土方さんがやって来ました。
序盤、どう繋げばいいか思いつかず、暗転で誤魔化してたり。
銀さんがいる所に近藤さんと土方さんがやって来ました。
マヨネーズと猫と大馬鹿正直者
「げ、会いたくねー奴に会っちまった。近藤さん、別の店行こーぜ」
「ん?お、万事屋じゃねーか、今日はひとりか?」
「オイ、近藤さん」
「たまにはいーじゃねェか。トシも一緒にいいか?」
「あー……、ゴリラが奢ってくれるんなら別に構わねーけど?」
「おお、いいぞ、まかせとけ。今日は俺の奢りだ。トシ、おまえも座れ」
「はーァ……」
「ああァ?」
「まァまァ」
「いらっしゃいませ~。とりあえず何にいたしましょうか~?」
***
「はい、トシのホッケ。て、早速マヨネーズ?!」
「これがないと食った気がしねーんだ」
「うわっ、食った気がしねーって、おま、そりゃホッケが泣くぞ。折角釣られて開きにされて干されて俺たちの前に出てきたのに、マヨネーズをそんな惨たらしいほど大量に腹に載せられたら食われる前にホッケが胸やけしちまうぞウプ」
「悪いな、万事屋。許してやってくれウプ」
「ん?近藤さん今ウプって言った?」
「いいや、言ってないぞウプ。さァさァ飲んで食え、今日は俺の奢りだウプ」
「ウプウプ言ってるよね」
「いいや、言ってないウプ。トシ、小さいことを気にするなウプ。ゆってぃも、ちっちゃいことは気にするなウプチコウプチコ~と言ってるじゃねェかウプ」
「いやソレ、ワカチコワカチコだよ。ウプチコウプチコじゃねーよ」
***
「あとアレにも合うな、こないだ発見したんだけど……」
「……あのさァ、マヨのマヨ談議はもう腹いっぱいなんだけど。アレ、どーにかならないわけ?」
「すまんな、銀時。トシの奴、今日はえらく調子がいいみてーだ」
「で、シチューにもなかなか合って……」
「シチューってくりぃむしちゅーのしちゅーだよな。て、くりぃむは有田?上田?しちゅーが……どっち?」
「いやいや、違う違う。海砂利でも水魚でもないクリームシチューだ。この間、食堂で目の当たりにしたんだが、マヨネーズが一本、二本と……」
「い、言わないで、今後食えなくなりそうだからお願い」
「……て、ふたりとも俺の話聞いてる?」
「マヨのマヨ談議はもう腹いっぱいだっつうの」
「じゃあ、てめーは何かあるのかよ。どーぜ小豆がどうとか」
「フンっ、んなしみったれたマヨネーズと一緒にされたかねーな、ケっ」
「オイちょっと待て。マヨネーズのどこがしみったれてんだよ!」
「猫の交尾って知ってるか?」
「オイ急に話変えんなよ!しかもマヨネーズから猫の交尾ってなんの脈略もねーし!」
「オスのアレには棘がついてんだよ」
「え、そーなの?」
「オイ近藤さん、俺の話は流してた感じだったのに、そんな話に食いつくなよ」
「で、発射の時にザックリ行くらしいぜ」
「ええ!それって痛くないの?」
「ちょっ無視?俺は無視な感じになってんの!?」
「それがすっげー痛いらしくて反撃の猫パンチ食らわねーように、オスは終わってもしばらくメスの首根っこ噛んで押さえつけんだってよ、激しーよなー。どんだけメスを刺激して虐げてんだって話だ」
「なんだ猫に嫉妬かァ?なっさけねェ。最近、女抱いてねーんだろ」
「そ、そんなことねーよ。俺すっげーモテっから!」
「どうだか」
「何だよソレ!つーかてめェはどーなんだよ。えらくお無沙汰っぽいよなァ」
「なっ、んなわきゃねェっての、なァ近藤さん。てか、近藤さんは最近どうなんだ?」
「え、や、そんなの振られても……」
「んだァ?まさかそのツラで純情少年気取ってんじゃあ……て、おまえお妙に年中ムラムラしてんだったっけ。てことはまさかマジで女知らねェってわけじゃあ……」
「それはない。近藤さんはそんなツラしてても実は意外に結構モテてた。ゴリラ並みに体力あるんだぞ?そこら辺の女なら軽く満足させられる」
「ふ~ん。じゃあお妙もさっさと押し倒しゃあいいじゃねーか。アイツ多分、男知らねーし、チョロイもんだろ」
「それはせん」
「何、紳士でも気取ってるってか?」
「紳士だったらもっとモテてるだろうし、あの女も既に近藤さんの手中に落ちてる」
「ん?じゃあなんでゴリラってモテねーの?」
「まァ言うなら……不器用で陰湿……だからだ。行ったら行ったで体か、金だけの関係。けど大概そこに行きつくまでに振られる」
「致命的じゃねーか。基本ネチネチのストーカーってことだろ?紳士気取ったストーカーなんざチンタラやってねーで、さっさと押し倒しちまえよ」
「いや、それはせん。俺に愛はあってもお妙さんに愛がなければ、それは愛のないセックスと同じこと。そんなのは虚しいだけだ。俺はお妙さんと愛あるセックスでないとせん。それにお妙さん以外の相手ともセックスはせん」
「……」
「……」
「ん?ふたりして何?俺、なんか変なこと言った?」
「おまえは一生ストーカーだな」
「俺もそう思う」
「ええェェ!一生ストーカーってひどくね?!」
「つうか、なんでてめーはゴリラの床事情まで把握してんの?」
「ちょっ無視?ていうかトシも肯定ってひどくね?!」
「理由をはっきりさせねーと、近藤さんずっとネチネチ引きずって仕事にならねェんだよ……」
「なるほど。てめェもバカな上司持って大変だな」
「わかってくれるか……」
「よし、飲めトシ!今日はゴリラの奢りだ!たらふく飲め!」
「ちょっと、おまえにトシって呼ばれたくないんだけどっ」
「そう言わずにまァ飲め!多串くん!」
「だから多串くんって誰だよオイぃ!前々から多串多串って」
「あ、おねーさんすいませーん!俺とゴリラとフォロ方くんの熱燗三本追加ね~」
「はーい、かしこまりました~!」
「ねェ、いちいち呼び方変えんのやめてくんない?」
「ちっちゃいことは気にすんなよトッシー。ゆってぃもウプチコウプチコ言いながらマヨネーズリバースダンスやってんじゃん?」
「マヨネーズリバースダンスってなんだよ!あんな美味いもん誰がリバースすんだよ!する奴いるなら俺が斬ってやる!ていうか、ゆってぃはウプチコウプチコ言ってねェ!ワカチコワカチコ言ってんだよ!今後もウプチコ引っ張る気ならてめーも叩き斬るぞ!」
「かァァァ、嫌だねェ。二言目には刃物チラつかせてすぐに斬ってやるだ。これだからケツの穴の小さい奴ァ……」
「何ソレ、何その目、なんでちょっと呆れた感じになってんの!てめーに呆れられる覚えはミジンコほどもねェんだけどォ!」
「ン~、参ったァ~どうやら怒らせてしまったみたいだァ~」
「何そのなたぎディラン並みのリアクション!てめーにされっとすっげームカツクんだけどォ!」
「ハァ~ン、やれやれェ、気の荒いキャサリンだァ~。……ん?さてはおまえ、スナックお登勢ん所の鍵っ子キャサリンだな?!」
「はァ!?やめて!俺猫耳とかついてねーし!どっちか言ったらまだ友近の方がマシだからやめて!」
「ハハハハハ!なんだかんだ言いつつ、おたえたちホント仲いいよなァ」
「どこがだゴリラ!てめーの目は節穴かァァ!」
「どこがだ近藤さん!アンタの目は節穴かァァ!」
「ほーら、息ぴったりじゃねーか」
「失礼しま~す!熱燗三本お待たせしました~!」
「すまんね、お嬢さん。騒いじゃって」
「いえ~、お酒の出る席で騒ぐのは茶飯事ですから~」
「それもそうだな、ハッハッハッ」
「それではごゆっくり~」
「ありがとね。さァ飲め!トシも銀時も座った座った。はい、御猪口。トシ」
「あ、ああ……」
「ほれ、銀時も……」
「おう……」
「あ、近藤さん俺が……」
「お、すまんなトシ。……よし、んじゃ、仕切り直し。はい、乾杯!……はァ美味いなァ。ホッケの開きは、やっぱプレーンがいいけどね」
「……」
「……なんだよ……」
「別に」
「ん、しょっと……」
「近藤さん?」
「ちょっと厠行ってくる」
「ああ。……何かあるなら言いやがれチン侍」
「ハっ、別にてめーのニタリ顔なんざ見てねーよ?見ても、そんなもんちっとも肴になんねーし。けど……今日の酒は、まーまー美味いかもな」
「ケっ、ただ酒飲みが言ってろ。はァァ……ただでさえ、あのキャバ嬢に金吸い取られてるってのに……。人のいい近藤さんに感謝しろよ」
「へーへー。てめーん所の大将は大馬鹿がつくほど正直者で……うーん……」
「?」
「持ち上げようと思って頭捻っても、やっぱ大馬鹿正直者ってくらいしか出てこねーなァって」
「そいつァ言えてる」
「ん?お、万事屋じゃねーか、今日はひとりか?」
「オイ、近藤さん」
「たまにはいーじゃねェか。トシも一緒にいいか?」
「あー……、ゴリラが奢ってくれるんなら別に構わねーけど?」
「おお、いいぞ、まかせとけ。今日は俺の奢りだ。トシ、おまえも座れ」
「はーァ……」
「ああァ?」
「まァまァ」
「いらっしゃいませ~。とりあえず何にいたしましょうか~?」
***
「はい、トシのホッケ。て、早速マヨネーズ?!」
「これがないと食った気がしねーんだ」
「うわっ、食った気がしねーって、おま、そりゃホッケが泣くぞ。折角釣られて開きにされて干されて俺たちの前に出てきたのに、マヨネーズをそんな惨たらしいほど大量に腹に載せられたら食われる前にホッケが胸やけしちまうぞウプ」
「悪いな、万事屋。許してやってくれウプ」
「ん?近藤さん今ウプって言った?」
「いいや、言ってないぞウプ。さァさァ飲んで食え、今日は俺の奢りだウプ」
「ウプウプ言ってるよね」
「いいや、言ってないウプ。トシ、小さいことを気にするなウプ。ゆってぃも、ちっちゃいことは気にするなウプチコウプチコ~と言ってるじゃねェかウプ」
「いやソレ、ワカチコワカチコだよ。ウプチコウプチコじゃねーよ」
***
「あとアレにも合うな、こないだ発見したんだけど……」
「……あのさァ、マヨのマヨ談議はもう腹いっぱいなんだけど。アレ、どーにかならないわけ?」
「すまんな、銀時。トシの奴、今日はえらく調子がいいみてーだ」
「で、シチューにもなかなか合って……」
「シチューってくりぃむしちゅーのしちゅーだよな。て、くりぃむは有田?上田?しちゅーが……どっち?」
「いやいや、違う違う。海砂利でも水魚でもないクリームシチューだ。この間、食堂で目の当たりにしたんだが、マヨネーズが一本、二本と……」
「い、言わないで、今後食えなくなりそうだからお願い」
「……て、ふたりとも俺の話聞いてる?」
「マヨのマヨ談議はもう腹いっぱいだっつうの」
「じゃあ、てめーは何かあるのかよ。どーぜ小豆がどうとか」
「フンっ、んなしみったれたマヨネーズと一緒にされたかねーな、ケっ」
「オイちょっと待て。マヨネーズのどこがしみったれてんだよ!」
「猫の交尾って知ってるか?」
「オイ急に話変えんなよ!しかもマヨネーズから猫の交尾ってなんの脈略もねーし!」
「オスのアレには棘がついてんだよ」
「え、そーなの?」
「オイ近藤さん、俺の話は流してた感じだったのに、そんな話に食いつくなよ」
「で、発射の時にザックリ行くらしいぜ」
「ええ!それって痛くないの?」
「ちょっ無視?俺は無視な感じになってんの!?」
「それがすっげー痛いらしくて反撃の猫パンチ食らわねーように、オスは終わってもしばらくメスの首根っこ噛んで押さえつけんだってよ、激しーよなー。どんだけメスを刺激して虐げてんだって話だ」
「なんだ猫に嫉妬かァ?なっさけねェ。最近、女抱いてねーんだろ」
「そ、そんなことねーよ。俺すっげーモテっから!」
「どうだか」
「何だよソレ!つーかてめェはどーなんだよ。えらくお無沙汰っぽいよなァ」
「なっ、んなわきゃねェっての、なァ近藤さん。てか、近藤さんは最近どうなんだ?」
「え、や、そんなの振られても……」
「んだァ?まさかそのツラで純情少年気取ってんじゃあ……て、おまえお妙に年中ムラムラしてんだったっけ。てことはまさかマジで女知らねェってわけじゃあ……」
「それはない。近藤さんはそんなツラしてても実は意外に結構モテてた。ゴリラ並みに体力あるんだぞ?そこら辺の女なら軽く満足させられる」
「ふ~ん。じゃあお妙もさっさと押し倒しゃあいいじゃねーか。アイツ多分、男知らねーし、チョロイもんだろ」
「それはせん」
「何、紳士でも気取ってるってか?」
「紳士だったらもっとモテてるだろうし、あの女も既に近藤さんの手中に落ちてる」
「ん?じゃあなんでゴリラってモテねーの?」
「まァ言うなら……不器用で陰湿……だからだ。行ったら行ったで体か、金だけの関係。けど大概そこに行きつくまでに振られる」
「致命的じゃねーか。基本ネチネチのストーカーってことだろ?紳士気取ったストーカーなんざチンタラやってねーで、さっさと押し倒しちまえよ」
「いや、それはせん。俺に愛はあってもお妙さんに愛がなければ、それは愛のないセックスと同じこと。そんなのは虚しいだけだ。俺はお妙さんと愛あるセックスでないとせん。それにお妙さん以外の相手ともセックスはせん」
「……」
「……」
「ん?ふたりして何?俺、なんか変なこと言った?」
「おまえは一生ストーカーだな」
「俺もそう思う」
「ええェェ!一生ストーカーってひどくね?!」
「つうか、なんでてめーはゴリラの床事情まで把握してんの?」
「ちょっ無視?ていうかトシも肯定ってひどくね?!」
「理由をはっきりさせねーと、近藤さんずっとネチネチ引きずって仕事にならねェんだよ……」
「なるほど。てめェもバカな上司持って大変だな」
「わかってくれるか……」
「よし、飲めトシ!今日はゴリラの奢りだ!たらふく飲め!」
「ちょっと、おまえにトシって呼ばれたくないんだけどっ」
「そう言わずにまァ飲め!多串くん!」
「だから多串くんって誰だよオイぃ!前々から多串多串って」
「あ、おねーさんすいませーん!俺とゴリラとフォロ方くんの熱燗三本追加ね~」
「はーい、かしこまりました~!」
「ねェ、いちいち呼び方変えんのやめてくんない?」
「ちっちゃいことは気にすんなよトッシー。ゆってぃもウプチコウプチコ言いながらマヨネーズリバースダンスやってんじゃん?」
「マヨネーズリバースダンスってなんだよ!あんな美味いもん誰がリバースすんだよ!する奴いるなら俺が斬ってやる!ていうか、ゆってぃはウプチコウプチコ言ってねェ!ワカチコワカチコ言ってんだよ!今後もウプチコ引っ張る気ならてめーも叩き斬るぞ!」
「かァァァ、嫌だねェ。二言目には刃物チラつかせてすぐに斬ってやるだ。これだからケツの穴の小さい奴ァ……」
「何ソレ、何その目、なんでちょっと呆れた感じになってんの!てめーに呆れられる覚えはミジンコほどもねェんだけどォ!」
「ン~、参ったァ~どうやら怒らせてしまったみたいだァ~」
「何そのなたぎディラン並みのリアクション!てめーにされっとすっげームカツクんだけどォ!」
「ハァ~ン、やれやれェ、気の荒いキャサリンだァ~。……ん?さてはおまえ、スナックお登勢ん所の鍵っ子キャサリンだな?!」
「はァ!?やめて!俺猫耳とかついてねーし!どっちか言ったらまだ友近の方がマシだからやめて!」
「ハハハハハ!なんだかんだ言いつつ、おたえたちホント仲いいよなァ」
「どこがだゴリラ!てめーの目は節穴かァァ!」
「どこがだ近藤さん!アンタの目は節穴かァァ!」
「ほーら、息ぴったりじゃねーか」
「失礼しま~す!熱燗三本お待たせしました~!」
「すまんね、お嬢さん。騒いじゃって」
「いえ~、お酒の出る席で騒ぐのは茶飯事ですから~」
「それもそうだな、ハッハッハッ」
「それではごゆっくり~」
「ありがとね。さァ飲め!トシも銀時も座った座った。はい、御猪口。トシ」
「あ、ああ……」
「ほれ、銀時も……」
「おう……」
「あ、近藤さん俺が……」
「お、すまんなトシ。……よし、んじゃ、仕切り直し。はい、乾杯!……はァ美味いなァ。ホッケの開きは、やっぱプレーンがいいけどね」
「……」
「……なんだよ……」
「別に」
「ん、しょっと……」
「近藤さん?」
「ちょっと厠行ってくる」
「ああ。……何かあるなら言いやがれチン侍」
「ハっ、別にてめーのニタリ顔なんざ見てねーよ?見ても、そんなもんちっとも肴になんねーし。けど……今日の酒は、まーまー美味いかもな」
「ケっ、ただ酒飲みが言ってろ。はァァ……ただでさえ、あのキャバ嬢に金吸い取られてるってのに……。人のいい近藤さんに感謝しろよ」
「へーへー。てめーん所の大将は大馬鹿がつくほど正直者で……うーん……」
「?」
「持ち上げようと思って頭捻っても、やっぱ大馬鹿正直者ってくらいしか出てこねーなァって」
「そいつァ言えてる」
マヨネーズと猫と大馬鹿正直者
Text by mimiko.
2010/05/01