近妙がえっちしてます。ちょいS勲がいます。
銀魂NL版深夜の60分一本勝負(https://twitter.com/R18GntmNL60m)2016/06/26(日)付のお題。

理非知らず

「ん……お妙さん……はぁ……」
 薄暗闇で妙は天井を見上げた。耳の傍で近藤が息を乱している。先ほどまで身につけていた着物の帯揚げで左右の手首をひとまとめにされた妙は、覆いかぶさっている近藤の着物をなんとか掴む。
「や、近藤さん、ほどいてっ……っんぁ」
 頬に触れる近藤の肌が熱く、妙は切なげに言った。顔を上げて妙を見下ろす近藤は呼吸を乱している。行燈の薄上がりで妙の睫毛が濡れているのが確認できた。普段は可憐に美しく輝く大きな茶の瞳が、今は男の支配欲を煽ろうと涙に濡れている。
 近藤は妙の頬に手の平をそっと当て、親指の腹で涙を拭った。少し下がった睫毛が揺れ、瞬く前に唇を重ね合わせる。妙の舌を愛撫すると、埋めていたものが圧迫された。
「ん……」
 近藤のくぐもった声が舌から伝わり、体を弓なりにする。いつもと違う近藤に追い詰められておかしくなりそうだ。はやく近藤に縋りついて楽になりたい。
「んんっ……」
 涙をこぼしながら妙は合わさる口内で舌を突き出した。追い詰められる前にこちらから追い詰めてやろうとしたのに、感じてしまって突き出した舌が甘く痺れた。
「いや、まだです」
 唇を離した近藤は、傍にあった妙の着物の腰紐を手に取り、体を起こした。柔らかな太腿にその腰紐を巻きつけ、妙から腰を引く。中にいた近藤が離れ、妙は見た。縛られた自分の両手、腰紐で自由を奪われた両膝、その先にいた近藤の背が揺れている。いやらしい。とてもいやらしい。粘着質な水音を鳴らしながら猛ったものに弄ばれていることに目を逸らしたい。なのに、体はそれが欲しいと熱く疼いている。
「や、や、近藤さん、あっ、近藤さんっ……」
 欲しいと言っている妙に近藤は再びそれを埋めた。きつくそこを締め、波打つ熱い粘膜に愛撫される。全身の力まで呑み込まれてしまいそうな快感に恍惚の笑みを浮かべる。
「ああ、お妙さん、すごくいいです」
理非知らず
Text by mimiko.
2016/06/27

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