肉体的に妙近度数高いですが精神的には近妙です。近藤さんもお妙さんもそんなに卑猥語発してませんが表現露骨なのでご注意を。
「触れるだけの口づけを」の続きです。近藤さん視点。遅刻こんにゃくの日。
「触れるだけの口づけを」の続きです。近藤さん視点。遅刻こんにゃくの日。
白い蒟蒻のほうがいいらしいです
「わかりました。お昼ご飯はコンニャクにします」
と、妙は笑った。近藤のものに触れると口端を微かに上げる。嬉しそうだ。
ちょっと待って、お妙さん。喜ぶところじゃなくて、この変態ゴリラ!って殴るところだよ。嬉しそうな顔してゴリラを家に連れ込んでる場合じゃないよ。
庭から部屋へと上がれと促され、草履を脱いで縁側へと手を引かれる。妙が在宅しているのを見計らってやって来たはずだったが、実際に来てみればもぬけの殻だった。手土産の高級アイスクリームを無駄にしたくなかったので家主に申し訳ないと思いながらも勝手に家に上がり込んで台所の冷凍庫に手土産を保管した。しばらくすれば妙が帰宅するのだろうと、庭に面した縁側に腰掛けたところで部下から呼び出しがあった。急を要するらしく、仕方なく志村家から退散した。早々に用事を済ませて志村家に戻ると居間に妙がいた。しかも持参した高級アイスクリームを食べ終えたところだった。
留守のうちに侵入したことがすでに知られている。どう切り出そうか。下手を打つと制裁が倍の倍、いや、そのさらに倍となってしまうかもしれない。しかし、彼女の笑顔を目の前にしたら嘘などつけなくなる。正直に打ち明けたらアイスクリームの礼とお裾分けと称した接吻を賜った。こちらが口を吸いたくなる前に引き剥がすと、昼食は 蒟蒻にすると微笑まれた。そして妙に触れられた。
あ、ヤバ。勃っちゃう。半勃ち治まったと思ったのに思い出したら勃っちゃう。
通された居間にひとり待たされる。座卓前には妙が淹れてくれた茶だ。近藤は胸の前で腕を組んで開かれている障子から見られる庭を眺めた。
俺、何やってんの。なんで妻が支度してくれる昼食待ってる亭主みたくなってんの。え、何コレ。コンニャク食べたら妻まで食べちゃっていいの?! 亭主は昼からエロ亭主しちゃうよ?! マジでいいの?!
「お待たせしました」
妙が昼食を運んできた。並べられたのは大盛りの白米、味噌汁、白身に緑のものが混ぜ込まれている蒟蒻の刺身、黒焦げの焼き物、そして板蒟蒻。一般的によく見かける海藻が混ぜ固められている黒い蒟蒻だ。奇妙な存在感を放つ板蒟蒻の中央には切れ込みが入っている。
ん?!
近藤は二度見直したそれから目が離せなくなってしまう。
ソレ何?! え、何ソレ?! これから飯食うんだよね?! なんでそんなもん用意してんのお妙さんんん!!
「それじゃあいただきましょうか、近藤さん」
可愛らしい声で言われて近藤は幻を見たのだと自分に言い聞かせて微笑んだ。
「ですね。というかご馳走になります」
「大したもの用意できなくてすみません」
と、近藤の向かいに正座する妙は笑顔を返す。
「いやいやいや、そんなことありません。コンニャクの刺身かァ美味そうだなァ」
「お刺身、青じそ風味なんですよ」
「ほう、青じそですかァ」
と、近藤はもう一方の板蒟蒻の皿を見た。やはりあった。幻だと思いたいがどうやら現実のものらしい。切れ込みの入っている板蒟蒻に視線が向いている近藤を見た妙は静かに立ち上がり、背の障子戸を締めて座り直した。近藤の板蒟蒻の皿の横にもう一皿、同じ品を並べる。増えた皿を見た近藤は目をぱちくりとさせて妙の顔を見た。
「途中で避けちゃったらダメだと思って……」
と、近藤から目を逸らす。妙の言葉を心の中で復唱した近藤は目を見開いた。
ええェェ! ちょッええェェ?! 避けたらダメってどういうことォォ?! コンニャクって咀嚼の途中で避けるもんだよお妙さんんん!!
座卓の向かいに座っていたはずの妙がいつの間にかすぐ傍に座っていた。スナックすまいるで一緒に座る時よりもその距離は近い。というか胡坐を掻く自分の膝と妙の正座する膝が触れている。
「近藤さん」
名を呼ばれて肩に力が入る。なんとなく妙の目を見てはいけない気がして体が硬くなる。
「破亜限堕津ご馳走様でした」
「……はい」
妙は腰を浮かし、近藤の肩に片手を置いた。唇を重ねては離し、また口づける。四度目に近藤の唇が開いた。
「お妙さん、やめておきましょう」
落ち着いた声で言うと肩を強い力で押された。勢いのまま畳に倒れ込む。
「ちょッ、お妙さんッ」
袴の紐をほどかれ、袴を取り去らわれた。長着の裾に妙の手が潜り込む。褌の上から触れられてぎくりとする。
「こんなになってるのにそのままでもいいんですか……?」
「お妙さんは気にせんでください。後でどうにかしますから」
どういうことだよ。いつも変態ゴリラストーカーって撃退してるのに俺に気ィ使ってくるって? どう考えても男の生理現象わざわざ引き起こしてきてるよな。何考えてんのお妙さん。
「……私でムラムラしてるくせに……」
「はひ?!」
ぼそりと呟いた妙の言葉に奇声を上げてしまった自分についても驚く。
「私、知ってるんですから。新ちゃんの文通の相談乗ってくださってる時、聞いてしまったんです。近藤さん、私のことを思うとムラムラしますって……」
頬を赤らめ恥ずかしそうに視線を逸らす。
そこはこの変態ゴリラ!って殴るところだよお妙さん! なんでちょっと喜んでんの!
「だから私……少しでも責任とってあげようと……」
「いや、お妙さん。だからってコレ、犯罪ですよ。俺にその気はな……」
話している途中で妙の人差し指が唇に触れた。
「待ち伏せ、付き纏い、不法侵入」
と、自分を跨ぐ妙はにこりと笑う。お前がそれを言うのかと云っている。
「あは、あははは~……」
近藤は乾いた笑いをこぼして妙の笑顔から視線を逸らした。確かに今の妙のことをとやかく言えたものではない。
「痛くはしませんから」
と、妙は改めて褌の中で膨らんでいるものに触れた。近藤の腰を跨いでいた膝を移動させ、右足を跨ぐ。その際に妙の着物から露出した太腿はとても白く、自分の乱れた裾から出ている太腿がやけに黒く感じた。女だ。女が自分の太腿を跨いでいる。近藤は喉を上下させた。
コレやばい。最悪自分で自分のイチモツを切り落とすしかねーぞ。意識を逸らすんだ勲。
着物の衿元に手が差し込まれる。胸に小さな手が這い、指先が突起を見つけると訊かれた。
「男の人って胸で感じるんですか?」
ほら、やっぱりそう来た。
「ちょっとびくってなるくらいです……」
爪の先で乳首を刺激され、回答通りびくりとする。妙は腰を跨ぎ直して着物の衿元をはだけさせた。筋肉を確かめるように撫でて背を屈める。
「じゃあ舐めるのは?」
「えッ、舐めるのはやめたほうがッ」
左の乳首を妙の舌が撫でた。
「感じるからやめたほうがいいんですか?」
口端を上げたのはいつもの妙と違った笑みを浮かべていた。自分より十も年下なのに、やはり妙は女だ。心音が大きく鳴った。熱い血が全身に巡り、欲望のまま自分に跨るこの女を組み敷いて泣かせたい。しかしそれをしてしまったらいけない。妙はただの好奇心で自分に近寄ってきているのだから。自分に抱かれようと誘っているわけではない。男への興味がそうさせているだけだ。
「そう、ですね……」
お妙さん、あんまり俺を舐めないほうがいい。確かに俺は君に会うと必ず殴られている。でもそれは活力注入のためであって本気で若い娘にしてやられている訳ではないと君もわかっているはず、だァァァァァ!?
近藤の知らぬ間に褌から分身を取り出していた妙はいろんな角度からそれを眺めて観察を終えると口に含んでしまった。亀頭を濡れた唇で包むように咥えこみ、雁首を舌先で撫でる。
ぎゃァァァ!! 何やってんのこの娘ェェェェ!!
「お妙さんッ、そんな汚ねーもん舐めちゃダメだッ」
「ん……どうしてですか? ローションないと滑りがよくないんでしょう? だから舐めて濡らそうと……」
はあァァ?! 舐めて濡らそうとじゃねーよソコじゃねーよ! 俺のもん咥えちまって平気なのかっていうかそもそもなんでそういうこと知ってるかだよ!! 一体どこのどいつの入れ知恵だ!?
「あの、お妙さん。一体全体、滑りがないとダメとかどういう経緯で知ってるんです?」
血の上った頭で極めて平静を装い訊ねてみた。
「新ちゃんの文通についての相談を最初に銀さんにしたんです。そういう年頃でそういうものなんだって教わって……。それがいつの間にか近藤さんや土方さんまで巻き込んで……」
あァのォ野郎ゥゥ……!!
近藤は上半身を畳から起こした。
「お妙さん」
座卓の皿に載せられた板蒟蒻を掴んで妙に手渡す。
「お願いします、そのほうが興奮するから」
「でも、そんなに滑りがよくないんじゃあ……?」
と、隣で自分のものを見下ろす。
「滑りなんてすぐによくなりますよ」
と、妙の耳に口づける。
「男でも濡れてくるんです」
「え、そうなんですか」
驚いた妙は目をぱちくりさせてまたそれを見た。
「好きな女のことを考えてたら出してェ出してェって先走るんです」
硬く膨らんだものに蒟蒻の切り目をくぐらせた妙の両手ごと掴み、ゆるゆると動かす。
ああ、気持ちいい。お妙さんの手に握られてる。
近藤はもう片方の手で妙の頬に触れ、そのまま耳裏へと指を伸ばした。
「キスしていいですか」
「……ダメです……」
「さっきは俺に口を開けろって言ったじゃないですか」
と、分身を包む蒟蒻と妙の両手を握り直す。
「んっ、はぁ……今度はお妙さんが口開けてくださいよ……」
「でも、ダっ、ぅん……!」
蒟蒻の弾力と手の平の妙の手の温かさと妙の緊張している表情に堪らなくなって彼女の頭を引き寄せた。唇を重ねて舌を自分のそれで撫でる。舌先を擽って絡め、根元の唾液を掬ってまた舌先を撫でる。抵抗されたように感じたが、すぐによさそうな声が妙の舌より伝わってきたのだからただの気のせいだったのだろう。精を放って妙の手を握る力を緩めると彼女の手が離れた。
「あッお妙さんッまだッ」
出している途中に覆っていたものが取り去られ、勢いのまま妙の膝に飛んでしまった。
ああ、やっちまったよ勲。勢い余って押し倒して強引に抱いたりは我慢できたけど、出てる時に我慢は無理じゃん? せめてコンニャクだけでもカバーされてれば……。
「すみません、お妙さん。着物……」
妙の膝に先ほどまで自分に巻きついていた蒟蒻と妙の手が載っており、その手には自分が出した白濁液が付着していた。我に返った妙の利き手には硬く握られた拳がある。自分が汚したピンク色の着物の裾が乱れ、またあの美しい白い脚が見えた。その光景はスローモーションである。
ああ、エロい。お妙さん、ありがとう。気持ちよかったです。
心の中で感謝すると近藤は目を瞑り、顎下からの衝撃のまま畳へ飛んだ。
と、妙は笑った。近藤のものに触れると口端を微かに上げる。嬉しそうだ。
ちょっと待って、お妙さん。喜ぶところじゃなくて、この変態ゴリラ!って殴るところだよ。嬉しそうな顔してゴリラを家に連れ込んでる場合じゃないよ。
庭から部屋へと上がれと促され、草履を脱いで縁側へと手を引かれる。妙が在宅しているのを見計らってやって来たはずだったが、実際に来てみればもぬけの殻だった。手土産の高級アイスクリームを無駄にしたくなかったので家主に申し訳ないと思いながらも勝手に家に上がり込んで台所の冷凍庫に手土産を保管した。しばらくすれば妙が帰宅するのだろうと、庭に面した縁側に腰掛けたところで部下から呼び出しがあった。急を要するらしく、仕方なく志村家から退散した。早々に用事を済ませて志村家に戻ると居間に妙がいた。しかも持参した高級アイスクリームを食べ終えたところだった。
留守のうちに侵入したことがすでに知られている。どう切り出そうか。下手を打つと制裁が倍の倍、いや、そのさらに倍となってしまうかもしれない。しかし、彼女の笑顔を目の前にしたら嘘などつけなくなる。正直に打ち明けたらアイスクリームの礼とお裾分けと称した接吻を賜った。こちらが口を吸いたくなる前に引き剥がすと、昼食は 蒟蒻にすると微笑まれた。そして妙に触れられた。
あ、ヤバ。勃っちゃう。半勃ち治まったと思ったのに思い出したら勃っちゃう。
通された居間にひとり待たされる。座卓前には妙が淹れてくれた茶だ。近藤は胸の前で腕を組んで開かれている障子から見られる庭を眺めた。
俺、何やってんの。なんで妻が支度してくれる昼食待ってる亭主みたくなってんの。え、何コレ。コンニャク食べたら妻まで食べちゃっていいの?! 亭主は昼からエロ亭主しちゃうよ?! マジでいいの?!
「お待たせしました」
妙が昼食を運んできた。並べられたのは大盛りの白米、味噌汁、白身に緑のものが混ぜ込まれている蒟蒻の刺身、黒焦げの焼き物、そして板蒟蒻。一般的によく見かける海藻が混ぜ固められている黒い蒟蒻だ。奇妙な存在感を放つ板蒟蒻の中央には切れ込みが入っている。
ん?!
近藤は二度見直したそれから目が離せなくなってしまう。
ソレ何?! え、何ソレ?! これから飯食うんだよね?! なんでそんなもん用意してんのお妙さんんん!!
「それじゃあいただきましょうか、近藤さん」
可愛らしい声で言われて近藤は幻を見たのだと自分に言い聞かせて微笑んだ。
「ですね。というかご馳走になります」
「大したもの用意できなくてすみません」
と、近藤の向かいに正座する妙は笑顔を返す。
「いやいやいや、そんなことありません。コンニャクの刺身かァ美味そうだなァ」
「お刺身、青じそ風味なんですよ」
「ほう、青じそですかァ」
と、近藤はもう一方の板蒟蒻の皿を見た。やはりあった。幻だと思いたいがどうやら現実のものらしい。切れ込みの入っている板蒟蒻に視線が向いている近藤を見た妙は静かに立ち上がり、背の障子戸を締めて座り直した。近藤の板蒟蒻の皿の横にもう一皿、同じ品を並べる。増えた皿を見た近藤は目をぱちくりとさせて妙の顔を見た。
「途中で避けちゃったらダメだと思って……」
と、近藤から目を逸らす。妙の言葉を心の中で復唱した近藤は目を見開いた。
ええェェ! ちょッええェェ?! 避けたらダメってどういうことォォ?! コンニャクって咀嚼の途中で避けるもんだよお妙さんんん!!
座卓の向かいに座っていたはずの妙がいつの間にかすぐ傍に座っていた。スナックすまいるで一緒に座る時よりもその距離は近い。というか胡坐を掻く自分の膝と妙の正座する膝が触れている。
「近藤さん」
名を呼ばれて肩に力が入る。なんとなく妙の目を見てはいけない気がして体が硬くなる。
「破亜限堕津ご馳走様でした」
「……はい」
妙は腰を浮かし、近藤の肩に片手を置いた。唇を重ねては離し、また口づける。四度目に近藤の唇が開いた。
「お妙さん、やめておきましょう」
落ち着いた声で言うと肩を強い力で押された。勢いのまま畳に倒れ込む。
「ちょッ、お妙さんッ」
袴の紐をほどかれ、袴を取り去らわれた。長着の裾に妙の手が潜り込む。褌の上から触れられてぎくりとする。
「こんなになってるのにそのままでもいいんですか……?」
「お妙さんは気にせんでください。後でどうにかしますから」
どういうことだよ。いつも変態ゴリラストーカーって撃退してるのに俺に気ィ使ってくるって? どう考えても男の生理現象わざわざ引き起こしてきてるよな。何考えてんのお妙さん。
「……私でムラムラしてるくせに……」
「はひ?!」
ぼそりと呟いた妙の言葉に奇声を上げてしまった自分についても驚く。
「私、知ってるんですから。新ちゃんの文通の相談乗ってくださってる時、聞いてしまったんです。近藤さん、私のことを思うとムラムラしますって……」
頬を赤らめ恥ずかしそうに視線を逸らす。
そこはこの変態ゴリラ!って殴るところだよお妙さん! なんでちょっと喜んでんの!
「だから私……少しでも責任とってあげようと……」
「いや、お妙さん。だからってコレ、犯罪ですよ。俺にその気はな……」
話している途中で妙の人差し指が唇に触れた。
「待ち伏せ、付き纏い、不法侵入」
と、自分を跨ぐ妙はにこりと笑う。お前がそれを言うのかと云っている。
「あは、あははは~……」
近藤は乾いた笑いをこぼして妙の笑顔から視線を逸らした。確かに今の妙のことをとやかく言えたものではない。
「痛くはしませんから」
と、妙は改めて褌の中で膨らんでいるものに触れた。近藤の腰を跨いでいた膝を移動させ、右足を跨ぐ。その際に妙の着物から露出した太腿はとても白く、自分の乱れた裾から出ている太腿がやけに黒く感じた。女だ。女が自分の太腿を跨いでいる。近藤は喉を上下させた。
コレやばい。最悪自分で自分のイチモツを切り落とすしかねーぞ。意識を逸らすんだ勲。
着物の衿元に手が差し込まれる。胸に小さな手が這い、指先が突起を見つけると訊かれた。
「男の人って胸で感じるんですか?」
ほら、やっぱりそう来た。
「ちょっとびくってなるくらいです……」
爪の先で乳首を刺激され、回答通りびくりとする。妙は腰を跨ぎ直して着物の衿元をはだけさせた。筋肉を確かめるように撫でて背を屈める。
「じゃあ舐めるのは?」
「えッ、舐めるのはやめたほうがッ」
左の乳首を妙の舌が撫でた。
「感じるからやめたほうがいいんですか?」
口端を上げたのはいつもの妙と違った笑みを浮かべていた。自分より十も年下なのに、やはり妙は女だ。心音が大きく鳴った。熱い血が全身に巡り、欲望のまま自分に跨るこの女を組み敷いて泣かせたい。しかしそれをしてしまったらいけない。妙はただの好奇心で自分に近寄ってきているのだから。自分に抱かれようと誘っているわけではない。男への興味がそうさせているだけだ。
「そう、ですね……」
お妙さん、あんまり俺を舐めないほうがいい。確かに俺は君に会うと必ず殴られている。でもそれは活力注入のためであって本気で若い娘にしてやられている訳ではないと君もわかっているはず、だァァァァァ!?
近藤の知らぬ間に褌から分身を取り出していた妙はいろんな角度からそれを眺めて観察を終えると口に含んでしまった。亀頭を濡れた唇で包むように咥えこみ、雁首を舌先で撫でる。
ぎゃァァァ!! 何やってんのこの娘ェェェェ!!
「お妙さんッ、そんな汚ねーもん舐めちゃダメだッ」
「ん……どうしてですか? ローションないと滑りがよくないんでしょう? だから舐めて濡らそうと……」
はあァァ?! 舐めて濡らそうとじゃねーよソコじゃねーよ! 俺のもん咥えちまって平気なのかっていうかそもそもなんでそういうこと知ってるかだよ!! 一体どこのどいつの入れ知恵だ!?
「あの、お妙さん。一体全体、滑りがないとダメとかどういう経緯で知ってるんです?」
血の上った頭で極めて平静を装い訊ねてみた。
「新ちゃんの文通についての相談を最初に銀さんにしたんです。そういう年頃でそういうものなんだって教わって……。それがいつの間にか近藤さんや土方さんまで巻き込んで……」
あァのォ野郎ゥゥ……!!
近藤は上半身を畳から起こした。
「お妙さん」
座卓の皿に載せられた板蒟蒻を掴んで妙に手渡す。
「お願いします、そのほうが興奮するから」
「でも、そんなに滑りがよくないんじゃあ……?」
と、隣で自分のものを見下ろす。
「滑りなんてすぐによくなりますよ」
と、妙の耳に口づける。
「男でも濡れてくるんです」
「え、そうなんですか」
驚いた妙は目をぱちくりさせてまたそれを見た。
「好きな女のことを考えてたら出してェ出してェって先走るんです」
硬く膨らんだものに蒟蒻の切り目をくぐらせた妙の両手ごと掴み、ゆるゆると動かす。
ああ、気持ちいい。お妙さんの手に握られてる。
近藤はもう片方の手で妙の頬に触れ、そのまま耳裏へと指を伸ばした。
「キスしていいですか」
「……ダメです……」
「さっきは俺に口を開けろって言ったじゃないですか」
と、分身を包む蒟蒻と妙の両手を握り直す。
「んっ、はぁ……今度はお妙さんが口開けてくださいよ……」
「でも、ダっ、ぅん……!」
蒟蒻の弾力と手の平の妙の手の温かさと妙の緊張している表情に堪らなくなって彼女の頭を引き寄せた。唇を重ねて舌を自分のそれで撫でる。舌先を擽って絡め、根元の唾液を掬ってまた舌先を撫でる。抵抗されたように感じたが、すぐによさそうな声が妙の舌より伝わってきたのだからただの気のせいだったのだろう。精を放って妙の手を握る力を緩めると彼女の手が離れた。
「あッお妙さんッまだッ」
出している途中に覆っていたものが取り去られ、勢いのまま妙の膝に飛んでしまった。
ああ、やっちまったよ勲。勢い余って押し倒して強引に抱いたりは我慢できたけど、出てる時に我慢は無理じゃん? せめてコンニャクだけでもカバーされてれば……。
「すみません、お妙さん。着物……」
妙の膝に先ほどまで自分に巻きついていた蒟蒻と妙の手が載っており、その手には自分が出した白濁液が付着していた。我に返った妙の利き手には硬く握られた拳がある。自分が汚したピンク色の着物の裾が乱れ、またあの美しい白い脚が見えた。その光景はスローモーションである。
ああ、エロい。お妙さん、ありがとう。気持ちよかったです。
心の中で感謝すると近藤は目を瞑り、顎下からの衝撃のまま畳へ飛んだ。
白い蒟蒻のほうがいいらしいです
Text by mimiko.
2016/10/05