アニメ「ロミオ×ジュリエット」第7幕観賞後推奨。
本館旧MEMOで上げた突発SSポエム風味。

見つけた

 僕は石畳の路地を駆ける。
 君の名を呼び続け、それでも君には追いつけず、駆ける。

 今ここで君を見失ってはいけない。
 見失ってしまっては、きっともう……――

 どのくらい経ったのだろう。
 すっかり日は落ち、街は月明かりに照らされている。

 はは、僕も相当諦めが悪いね。
 彼女は、もうとっくに帰ってしまっているかもしれないのに。

 この甘い香りの花が、きっと君と僕を会わせてくれる――
 そう信じたいだけなのかも。

 だけど予感がする。
 必ず君に会える――

 もし会えたなら、僕は君を離さない。
 この気持ちは、もう抑えられない所まで来ているんだ。
 たとえ君が誰だったとしても、僕は――

「ジュリエット」

 君を見つけ、君の名を呼ぶ。
 そう、君は僕の大切なジュリエット。
見つけた
Text by mimiko.
2007/05/17

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