10-2彼復活100%コンプED前提。
ティーダ復活後1か月未満。2~3週間くらいの出来事。
ティユウえろです。
強引系になってる箇所があります。
ティーダがおっぱいとか乳首とかセックスとか青姦とかあなるとか平気で言ってます。
ユウナが硬くて大きいとかお尻の穴とか言ってます。
卑猥語言うティーダだめ!淫乱ユウナだめ!な方は回れ右でお願いします。

女の子だって想像したりするんです

 ガガゼト山に帰ったキマリが見つけた昔のスフィアをリュックが持ってきてくれた。いつどこで撮られたのか一切が不明なスフィアに映っていたのは、あまりにもティーダに似ていた青年だった。
メイチェンさんは、はっきり言っていたわけじゃない。シューインの影に囚われたバラライさんを除くパイン、ヌージさん、ギップルさんも、確かに二年前のブリッツボールトーナメント、エボン寺院後援マイカ総老師在位五十周年記念大会で見たティーダと似ていると言っていた。
 エボン=ジュが召喚していた夢のザナルカンドに住んでいたティーダは、シューインを夢見た存在なの?
 剣を握るその立ち姿、息遣い、剣技、どれをとってもティーダに似すぎていた。彼をよく知るわたしとリュックは、とても複雑な想いだった。召喚士の旅の途中、手合せをすることはあっても、本気で相手を倒そうと武器を握っていたわけではなかった。一番会いたい人、大切な仲間だった人、そんな相手によく似た敵と戦うことから逃げ出したかった。だけど、わたしもリュックも思い出したんだ。ここでシューインの影を倒さなければ、わたしたちの明日はない。ヴェグナガンはスピラの大地を壊し、そこに住むたくさんのひとたちの命は失われる。やっとの思いで手にしたわたしたちの永遠のナギ節が足元から崩れてしまう。
 たとえ悲しくても、わたしたちは生きる。
 エボンの教えは、まやかしの希望だった。信じていたものに裏切られてがっかりしたのはわたしたちのほうだったのに、ユウナレスカ様はわたしたちを愚かだと言った。悲しみの螺旋をつくったのは、ユウナレスカ様やそのお父上、召喚士エボンだというのに。断ち切れたはずの死の螺旋は完全には断ち切れていなかった。その証拠が、バラライさんの体をのっとったシューインの影。
 千年前の機械戦争。機械兵器を利用したベベルの戦力に召喚士はつぎつぎと倒れていった。他の召喚士のように死なせることなく最愛の召喚士を守りたかった青年の影。
 恨み、妬み、悲しみ。そんなに酷くなるまで送られなかったなんてかわいそう。でも、大丈夫。わたしが必ず送ってあげる。たとえ、わたしの好きな人に酷似していようとも、そんな負の幻光虫を纏っている者が、わたしのティーダであるはずがない。
 わたしたちの気迫に押されたらしく、シューインの影が倒れると歌姫のドレスフィアを介してわたしの中に入ってきていたレンの想いが、わたしの体から抜け出した。シューインの影とレンは再会し、異界の深淵で消え去った。千年前のあの日、アンダーベベルで命を絶たれたふたりは、やっと想いをひとつにして眠れたんだ。リュックとパインによかったねって笑って見せたけど、羨ましかった。シューインとレンは、これからずっと一緒にいられるんだ。でも、それは千年越しのことだった。わたしのたった2年なんて比じゃない。何よりわたしはユウナレスカ様と対峙したあの時から、心に決めている。たとえ悲しくても、わたしは生きる。まやかしの希望にすがるより、どんなに辛くても自分に正直に生きる。それがわたしの真実で、わたしの物語だから。
 シューインの影にレンの愛を届けてスピラに戻ると、ヌージさん、バラライさん、ギップルさんたちはルカスタジアムで降ろしてくれとアニキさんに頼んだ。
 争いの種を撒いてしまった主要グループの自分たちがみんなの前で頭を下げて、そこからやり直したい、今後のスピラをもっとよくしていきたい。
 死にたがりと云われていたヌージさんとは思えないような明るい笑顔。影に憑りつかれて互いを疑っていたとは思えない、バラライさん、ギップルさんの笑顔。
 リュックとパインは、スタジアムへ行くも行かないもわたし次第だと言ってくれた。別に行ってもよかったんだ。だけど、あの旅の最中、この街で十年ぶりに再会したアーロンさんの声が聴こえた気がしたの。
『もう、おまえたちの時代だ』
 そう。もう、ヌージさん、バラライさん、ギップルさんたちの時代。召喚士や大召喚士の時代じゃない。わたしは、ただスピラの厄災である大きな魔物を仲間と一緒に倒しただけ。
 今回の旅でわかったことがあるんだ。ティーダを探してスピラ中を飛び回って、忙しくして、きっかけのスフィアに映っているのが彼とは違う人でも、放っておくことができなかった自分。わたしの心の大半を占めるティーダのことを考えないようにしていても、やっぱり彼のことを考えてしまう自分。ひょっとしてティーダを召喚できるんじゃないかって思っちゃう自分。
 無理に忘れようとしなくていいし、無理に変わろうとしなくてもいい。好きになった男の子のことを想いながら、のんびりとした毎日を笑顔で暮らせたら、わたしにとって、これ以上の幸せなことはないんだって、ちゃんとわかったの。
『わたしの場所に帰るっす』
 わたしの出した答えを、リュックとパインは笑顔で受け止めてくれた。嬉しかった。だけど、なし崩しみたいにセルシウスを降りてごめんね。リュック、ありがとう。カモメ団のスフィアハントに誘ってくれるの嬉しいんだ。でも、よくわからなくなったんだ。わたしのやりたかったことって、なんだったのかなって。すっかり気が抜けちゃったていうわけじゃないの。だって、あの日、戻ってきたティーダは、ザナルカンドのあの丘で言った。
『まだ……夢だったり』
 ルカでヌージさんの誘いを断って、セルシウスに搭乗してビサイドへ向かった。浜辺に人がいると発見したシンラくんに、わたしたちは自分たちの目を疑った。だって、そこには、わたしの旅のきっかけで、スピラを探し回って、この二年、ずっと会いたかった人が陸へと向かっていたんだ。いてもたってもいられなくて、わたしは搭乗口へ駆け出した。セルシウスが着陸する前にアニキさんに扉を開けるように叫んだ。多分、開けてくれたのはリュック。早くしないと、たった一目で消えてしまうかもしれない。気ばかり急いていた。浅瀬に飛び降りて彼の元へ駆けだしたら、受け止めてもらえないんじゃないかなんてことは、もう考えていなかった。搭乗口が開くまでは、わたしの想いに反応した幻光虫で、ただの幻なんじゃないかなんて考えてたのに、そこにいた彼は、きっとわたしを受け止めてくれると信じていた。ううん、信じたかっただけかも。でも、それは正解だったんだ。
『オレがユウナのことを、ユウナがオレのことを、お互い、大事に思ってればさ、そしたら大丈夫!』
 ザナルカンドのあの丘で、彼が吐露した不安を、更に不安を上乗せするようなことを口走ったというのに、彼はそう言って笑ったんだ。
 わたしが信じたくて、信じる。それが大事なんだと彼は教えてくれた。相手を大事に想う心は、たとえ千年経とうとも、必ず届く。シューインとレンが教えてくれたんだ。今頃は異界で仲良くしてるかな。
 正直なところ、わたしがスピラでのんびりと毎日を過ごして年を取っておばあちゃんになって生を全うした後、ティーダとは異界でまた会えるんじゃないかなって思ってたんだ。だけど、帰って来れたのは、わたしが祈り子様だけに本音をこぼしちゃったからかな。
 スフィアに映っていたのはティーダじゃなかったとわかった時、わたしよりリュックのほうが落ち込んでて、こっちのほうが申し訳なかった。だから、平気だよ、なんとなく別人だってわかってたから、はっきりしてすっきりしたよって笑った。リュックが泣いちゃう寸前まで落ち込んでたから、言えなかったというのもあったかもしれない。でも、そんなにがっかりしてくれると、きっとティーダも嬉しいんじゃないかなって、わたしも嬉しくなったの。平気っていうのは、半分ほんとで、半分強がり、だったな。
 今は、平気ぶって笑うこともなくて、その点での不満はひとつもない。ただ、わたしの気がかりと言えば、毎日、ティーダの存在を確かめたくてうずうずしてるってことだけ。それは、ティーダがシューインの光の部分を夢見た存在でも、キミはキミだっていうことと、キミは消えたりしないっていうことを感じさせてくれるからなんだ。
***
 シン討伐隊宿舎から青年同盟宿舎に名を変えた村の宿舎に仮住まいのティーダは、寺院に自室を持つユウナの元を毎晩訪れていた。
ベッドで横になるユウナの枕元に肩肘を突かせたティーダの背は屈められたまま、視線はユウナの濡れた唇に落とされている。
「ユウナ、もう足りた?」
 いつもより低く落ち着いた声で訊ねられる。が、ユウナはすぐに答えず、口づけの余韻に浸っていた。再び唇が重なるほどの至近距離にいるというのに、ユウナは心ここにあらず。ティーダはユウナの鼻の頭に音を立てて口づけ、声をかけた。
「おーい、ユウナ。起きてるッスか?目ぇ開けたまま寝てる~?」
「え、あ、はい!起きて、ます……」
 間近でかち合った視線に捕えられ、ユウナの言葉が尻つぼみになる。
「あの、近い、ね……?」
 つい先程まで熱く溶けるような口づけをしていた。自分からもティーダを大胆に求めていたとはいえ、こうも近くでまじまじと見つめられると、落ち着かない。ユウナはティーダの瞳から視線を逸らせた。
「うん、近いッスね」
 口づけの余熱以外の要因で頬を赤らめるユウナに、ティーダは顔を綻ばせた。
「まだ慣れない?」
 ティーダの右手がユウナの左頬を撫でる。親指の腹が濡れたピンク色を撫で、ユウナの視線がティーダの瞳に戻る。
「そんな、ことは、ないけど」
「ないけど?」
「ないけど……。その、じっと見られると落ち着かないっていうか……」
「どんなふうに?」
と、続けながらもティーダの親指はユウナの下唇を撫でる。
「そ、そわそわするっていうか……」
と、再び視線を泳がせるユウナにティーダは口の片端を上げた。
「それって、落ち着かないっていうのと同じ意味じゃないの?」
「あ、そっか……。だから、えっと、その、恥ずかしいってことなのかな」
「ふーん」
 ユウナの唇からティーダの親指が離れると、今度は人差し指と中指が唇に浅く差し込まれた。
 驚くユウナの表情とは裏腹に、ティーダはにこりと笑う。
「あんなにエッチなキスするようなユウナでも、恥ずかしいことってあるんだな」
 唇が重なるだけの軽いものから始まる口づけは、毎回いつの間にか密度を上げている。最後は必ず、ユウナの呼吸を乱し、体の中心を熱くするくらいにはティーダの舌によって感度を上げられている。
 その気にはならないようにと意識していても唇を重ねれば、毎度、体は疼く。そんないやらしい口づけをしているのはティーダのほうであって、こちらがいやらしいことをしているわけではない。なのに、エッチと言われては黙ってはいられない。これはひとこといってやらねば。
 キスより先はしたことないのに、キスだけでわたしの体がおかしくなるなんて、キミのせいっす!
「んっ、ふっ、んぁっ」
 ティーダの指先がユウナの舌を撫で回し、抗議は言葉にならない。自分のくぐもった声が頭に響き、呼吸もままならないユウナは陵辱されているように錯覚する。
 こんなの、いや……。
「ユウナ、オレの指、舐めて」
 眉を下げて熱のこもったティーダの溜息にユウナは、瞬間に感じた不快感は気のせいだったと思い直す。言われるまま、ティーダの二本の指に舌を這わせた。人差し指と中指の間を丁寧に往復し、ティーダの右手を両手で掴み、二本の指を口に含む。指の間、指の関節、指先を咥えながらも舌先で愛撫していると、ティーダの頬が赤らんでいた。呼吸も平常のものより若干乱れている。
「ユウナ、上手ッスね……。どこで覚えたの?」
 訊かれて、ティーダの指を口内から引き抜く。
「覚えたわけじゃないよ。これは、昨日、ジャッシュさんとボッツさんが寺院の裏でコソコソしてたのが気になって、誰もいなくなってからなんだったのかなって見に行ったら、その、エッチな映像スフィアがあって、それで……」
「最後まで観たの?」
「最初はね、ほんっとびっくりしたんだよ。こういうのは昼間に観るものじゃないし、ダメだって思ったんだけど、その、気になって、えっと……」
 はっきりとは言わないが、つまりは自分の指摘通りにその映像スフィアを最後まで観たのだろう。ティーダは、くすりと笑った。
「大召喚士様も、そういうの、興味あるんスね」
女の子だって想像したりするんです

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