はーげんだっつ20人前(2L?)特大カップを捏造。
やってることと言えばえろだけなのに9千8百字ちょいあります長いです。
えろ勲がgansyaとか言ったり、調子づいてお妙さんのお尻をなめたりさわったりしてますご注意を。

大好物

 今日は妙の大好物であるアイスクリームの特売日で、勲に仕事帰りにそのアイスクリーム、20人前はある大容量カップを買ってくるようにと頼んでいた。勲の帰宅後、台所で頼んでいたものを受け取ると、妙はビニール袋の中身を見て顔を強張らせた。
 いつもの帰宅時間より早く、それを不思議に思った妙は玄関先で訊ねていた。なんでも今日は思いのほか仕事が早く片付き、頼まれていたアイスクリームを妙の為に早く買っていってやろうと急いで帰ってきたらしい。確かに、帰宅した勲は額の汗を拭っていたし、呼吸も多少乱れていた。本当に急いでいたのだろう。だが、今は真夏でもないし、保冷さえしていれば容易く溶けてしまう大きさではない。何しろ20人前はある代物だ。
 なのに目の前のアイスクリームバニラ味特大カップからは蓋を開けずとも中身のアイスクリームが溶けて溢れ出している。
「勲さん、アイス買ってから寄り道しました?」
 アイスクリームの入ったビニール袋を見つめたまま静かに訊ねられ、勲は、ぎくりとした。
「え……と、溶けてる、とか?」
「はい。しっかり溶けてます」
 振り向いた笑顔の妙のこめかみには青筋がくっきりと浮き上がっており、勲の顔からは血の気が引く。
「あ、えっと、道聞かれたり、迷子がいたりで、その……や、でも!すっごく急いで帰ってきたから大丈……」
 勲が言い切らないうちに妙は、がさりと音を立ててビニール袋を掴み、それを大きく振り回しだした。さながら髭ダンスのバケツ回しだ。
「どうしてドライアイスをつけてもらわなかったんですか!」
 袋を振り回されながらにじり寄られ、勲は後ずさる。
 いくら溶けてるとは言え、あの高速回転……アレに当たったら間違いなく逝っちゃうゥゥ!
「あ、あはは、だって買ってすぐに帰るつもりだったし、そんな、今日に限って困ってる人があちこちいるとかわかんないじゃんっ」
 ぎろりと睨まれ、勲は小さく悲鳴を漏らした。
「もう!せっかく勲さんと食べさせ合いっこしたり、一緒にアイスでおなかいっぱいになって幸せ気分味わいたかったのに!」
 ふと、妙の腕の力が弱まり、頭上まで上がっていたアイスクリームが妙に降りかかった。
「あ、妙……」
 液体を被った妙は驚いて袋を落とした。
「いやぁ、ベトベトする……」
と、眉を下げ、手の甲から溶けたアイスクリームの滴を落とす。
 何コレちょっとアダルトゲームぅぅぅ?!溶けたアイスがアレにしか見えないんですけどォォォ!顔射とかしたことないけど多分こんな感じ……って、俺のヘンタイ俺のヘンタイ俺のヘンタイ……!
 勲はとりあえず気を落ち着かせようと、一呼吸して妙を見た。
 やっぱり視覚的にすっごいヤバイんですけど!なんなのコレ行っちゃってもいいの?!
 勲は生唾を飲み込み、妙の左手を掴んだ。顔を上げた妙は勲の口に自分の人差指と中指が含まれるのを見てどきりとした。指先を舐め、アイスクリームを舌が追う。根元まで口内に入り、眉を寄せた。
「ダメです、勲さんっ、着物にシミがついてしまいますっ」
 指に舌を這わせながら勲に見つめられ、口を噤む。挑発するような視線といやらしい舌先の動きに頬を赤くさせる。
 わざとやってるんだわ。なのに、指にじゃなくて舌にそれが絡んで欲しいなんて、私もどうかしてるわ。
「そうですね。とりあえず着物のシミ抜きしましょう」
 勲は妙の手を引き、脱衣所へ向かった。
***
 妙は着物を脱ぎ、襦袢姿になると洗面台にアイスクリームが掛かった所を探し、勲に渡されたタオルで洗剤を薄めた水を含ませ、叩く。勲もそれを手伝い、なんとか事なきを得た。
「ありがとうございます、あとはお水でぼやかして……」
 いつの間にか妙の背後に回っていた勲は後ろから妙を抱き寄せ、溶けたアイスクリームを掬った右の人差指と中指から襦袢の襟元へと滴らせた。
「あ、思った以上にだいぶ溶けてますね」
 正面の鏡には何食わぬ顔をした勲が後ろから襟元を覗き込み、左手で妙の胸を掴んでいる。
「なっ……!」
「ん?」
 鏡に向かって顔を上げた勲はきょとんとしている。
「勲さん、何すっ、ん、イヤっ」
 胸の間に先程落とされたアイスクリームが伝い、冷やりとした後にべとついた気持ち悪さが残っている。下着で堰きとめられ、腹部へは落ちなかったが、なんとも気持ちが悪い。
 勲は妙を放して一度しゃがむと、また抱き締めて同様に襟元から溶けたアイスクリームを落とした。
「……何をしてるんですか、勲さん」
 静かに訊ねられ、またも何食わぬ顔で答えた。
「アイスプレイ……といってもアイスだった液体ですけど」
と、左手が妙の右胸を掴む。
 妙は眉を引き攣らせながら右肘で後ろの勲の腹部を力強く突いた。
「うぐっ……!」
 衝撃で手が離れ、妙は振り返って言う。
「アイスプレイってなんですか……!」
 顔を真っ赤にした妙に、腹部を擦りながら答える。
「何って、アイスクリームを体に塗りたくって舐めまくって愉しむプレイです」
「そういうことを言ってるんじゃありません……!」
「だって、妙がアイス被ってくれたしィ」
 かちんと来た妙は拳を鳴らす。
「ちょっと待って、妙。いいの?せっかくの特大サイズ、何もしないで捨てちゃうの?」
と、床に置いていた特大カップのアイスクリームを護ろうと抱えて立ち上がった。
「だからどうしてそれがここにあるんですか!」
「どうしてって、アイスプレイしようと思って俺が持ってきたから?」
 悪びれる様子がない勲に両手を振って力いっぱい反抗する。しかし、勲は物ともせず、妙に口づけ、襦袢を脱がす。アイスクリームを吸った下着を取り去り、背中を抱きながらもう一方の手で胸を覆う。勲の顔が近づくと同時に顔を上げた妙と唇が重なった。脱衣所に唾液の混ざり合う水音が鳴り響き、妙の体は徐々に解れて始めていた。唇が離れると息が上がっており、耳を甘噛みされると甘い声が出る。次に触れられるところを期待通りに触れられると、満たされ、吐息までもが溶け出してくる。火照った肌に完全に溶けきった液体となったアイスクリームを塗られ、その跡をすぐに勲の舌に追われる。ふと正面の鏡に映る勲を見て、妙は眉間に皺を寄せた。
 なんていやらしいの……。
 自分の肌を這う舌の動きに視線が逸らせずにいると、一度離れた舌が胸の先を擽るのを見て大きな声が上がった。
「あっ、やぁ、やらし、っ、です……!」
 思っていた以上の声量に我に返った妙は顔を真っ赤にした。勲は顔を上げ、鏡に気づく。
「……ひょっとして鏡見てました?」
 更に顔を赤くし、ただ頷く。にこりと笑った勲は妙の後ろへ回り、鏡越しに妙を眺めた。恥かしさに妙は両手で胸を覆うが、後ろから伸びてきた両手に胸を持ち上げられるように揺さ振られ、目を瞑る。
「妙」
 耳元で低く優しい声がして、肩が揺れた。
「目を開けて下さい」
「嫌です」
「恥ずかしいんですか?」
「……はい」
 ふっと笑った息が掛かり、また肩を揺らす。
「かわいいですよ、妙」
 ぎゅっと抱き締められ、熱い吐息が耳に掛かってびくりとした。
 あ、このままじゃ、なしくずしにされちゃう……。
 耳に舌を差し込まれ、肩を竦ませる。
「はぁ、妙……」
 切なげな声と吐息に、妙の鼓動が速まり、息をつく。
 けど、この雰囲気じゃ、もう勲さん止まらない……。
 両胸の先端を二本の指に挟まれたまま揺らされ、妙は体を揺らす。
「声、我慢しないの」
 でも、ダメよ、今日は……。
「ダメです。新ちゃん、今日はいつもより早めに帰って来るって言って、あっ」
 尖った先端を捕えた人差し指が円を描くように動き、抵抗混じりの嬌声が上がる。
「勲さん、んっ、新ちゃんが、帰って、っあん」
「大丈夫ですよ」
「そんな、大丈夫って、はぁ、や、摘ままないで下さいっ、んっ……」
 人差し指と親指が硬い突起となった胸の頂きを摘まんでは捏ね、妙の吐息が甘さを帯びる。
「んっ、ぁん、勲、さん、だめっ、ふっ、あ……」
「今更止められませんよ、妙はここをこうされるのが好きで」
と、指の腹に挟んだ突起を転がす。
「こうすると、腰が揺れるんです」
 突起を浮き立たせるように親指と中指で挟んで人差し指で弾くと、妙の唇から悦びの声が上がった。妙の右胸から勲の右手が下がり、狭いそこへ潜り込んだ中指が下着の上から蜜を掻き出すように動く。
「ほら、もうこんなに濡れてる……」
 耳元で囁かれ、妙は恥ずかしさと悔しさで下唇を噛む。
「この奥も俺が欲しいって言ってるよね?」
 湿った布を押し込むように中指が動き、腰を揺らす。
 勲さんのイジワル。いつもなら焦らしてなかなか触ってくれないのに、ダメだって言う時はいつも触って欲しい所に触ってくれるんだもの。でもこのまましちゃうのもなんだか悔しいし……。
「アイス、勲さんに塗ってもいいですか?」
「え、いいの?」
「……このまま捨てるのも勿体ないし……」
「じゃあ、塗りっこして舐めっこしましょう」
 満面な笑みを浮かべながら言われて笑顔で頷いたが、妙は内心、にやりと笑った。
塗りっこして舐めっこ?いいえ、いつも鳴かされてるから今日は勲さんに鳴いてもらいます。
***
 立っている妙の側を勲が膝を突いて溶けたアイスクリームを垂らす。冷たい液体が何も纏っていない体に滴り、すぐ後を熱い舌が這う。
「あの、なんで私だけされてるんですか、あんっ」
 脇を舌で擽られて声が上がる。我慢していたらしい声がようやく上がり、勲は調子付いて脇腹から脇の方へと肌を舐め上げる。
「やん、ちょっ、ふふ、くすぐったいっ」
 勲の頭を押さえつけて自分から引き剥がそうとするが、ならず、胸元に上げられた指からアイスクリームがバニラの香りを漂わせ、胸の頂きを伝って流れ落ちる。勲の舌がそこを這うのだと期待し、胸の先が疼く。が、勲はアイスクリームの跡を追わず、胸の下に口づけ、肌を吸う。甘い抵抗の声がし、勲は妙の背後に回った。姿勢のいい背中にアイスクリームを垂らしてすぐに舐め取る。幾度か繰り返すうちに追いつかず、腰から綺麗な丸みを帯びた尻の間へと流れた。
「い、や……」
 気持ち悪さに背を仰け反り、もじりと動く。妙の右手が大きな膨らみの谷間を隠そうとして勲は妙の手を掴んだ。
「気持ち悪いですか?」
「はい……」
「でも大丈夫……」
 勲は、ゆっくりとひと息つき、今度はわざと尻の間にアイスクリームを垂らした。
「やっ」
 またもじりとさせ、揺れる膨らみに目が奪われる。
「俺が綺麗に舐めるから……」
「えっ」
 後ろで跪く勲を洗面台の鏡越しに見た妙は、掴まれていないもう一方の手を伸ばして勲の頭を押さえた。が、 その手を掴まれ、前の洗面台へと手を突かされる。腰を引かれて前のめりになり、右手は掴まれたまま足を開かれ、顔がその間へと埋められた。
「あ、いや」
 狭い間を舌が往復し、そのうち舌先が窪みを擽り出す。
「ダメ、勲さん、そんなところ」
「ん、そですか?前の方、熱くなってるよ?」
 左の中指の先が濡れそぼっている襞を撫で、浅く指を入れる。
「や、そんなことっ」
「ほら、さっきより濡れてきてる……」
 中指はすぐに引き抜かれ、物足りなさそうに腰が揺れた。
「濡れてませんっ、だからやめっ、はぁあ」
 三本の指をそれぞれ動かしながら襞を撫で回し、優しく窪みを舐める。次第に蜜が止め処なく溢れ出し、勲の指から妙の蜜が床へと滴った。
「ははは、濡れ過ぎですね。床まで濡れてますよ」
 勲は顔を下へずらし、蜜で溢れかえっている所を舐める。
 こりゃあ、すごいな。いつになく濡れまくってる。
 蜜を吸い取り、舌先で少し膨らんだ突起を探し当ててそのまま弄ぶ。右の中指を熱くなっている所へと捻じ込み、左手で尻を掴んで親指の腹を窪みに軽く押し当て、微かに刺激する。
「や、いや、勲さん、お尻、やめて下さい、んっ」
「大丈夫、まだ入れたりしません」
「入れなくてもイヤです」
「どうして。ここ、まだ俺のを入れてなくても膨らんでるのに?」
と、突起を舌先で弾く。
「ふぁぁ、だめ、だめなの」
 頭を振り、体を震わせながら気持ちよさそうに体をくねらせる。
「ほら、中も蕩けてますよ」

Pagination

Clap