年賀状回(34巻)、全自動卵かけご飯製造機入れ替わり回(53巻)前提。
志村家客間でいきなりおっぱじまってる妙近妙えろです。
愛玩ゴリラが飼い主お妙さんにハアハアしてる変態パートあったり、普通にmanko言ってたりするのでご注意を。

飼い主と腐ったゴリラ

 腐ったゴリラを飼っていた。毎日のように我が家にやってきては、ある日を境に来なくなる。そして、思い出したかのようにまた通い始める。
 ゴリラのくせに猫のように気まぐれ。そこは愛玩とするところでもあるのかと言い聞かせる日もあった。
 そのうち巻数も進み、五十三巻。今度は腐った猫がやってきた。ちょうど腐ったゴリラが姿を見せなかった頃で、寂しさを紛らわせるには打ってつけだった。
 猫のくせに犬のような忠犬ぶりが可愛らしかった。けれども、さすがにつぶらな瞳が目からこぼれている腐った猫とは懇ろにはなれなかった。いくら年中、立派に勃起してる猫でも、まだ人間の皮を被った腐ったゴリラのほうがよかった。
 だって、責任とろうにも腐った猫が相手じゃ、産まれてくるのは猫なのか人間なのかわからないじゃない。人間が産まれてくるっていう確証があるならまだしも。
「ぅん、お妙、さっ、何考えてるのっ、んぁっ」
 真選組の隊長服を中途半端に脱いでいる腐ったゴリラの膝の間で妙は頬を窄めた。じゅぶじゅぶと音を立てながら吸い、舌全体で裏筋を撫でる。
「んふ、ゴリラさん、すごく硬い」
 くすりと笑ってその先端の蜜を舌先で塗り広げる。雄の切なげな吐息は妙の嗜虐心を煽る。熱く硬いそれは妙の手の中で跳ね、妙の頬を軽く打った。
「もう、ダメじゃない。行儀が悪いゴリラはちゃんとしつけないと」
と、ズボンの裾を掴んで近藤をひっくり返した。下着も一緒に脱がせ、両足を掴んで再び後ろへとひっくり返す。猛っていたものごとひっくり返り、近藤は慌てた。
「ちょっ、お妙さんっ、何するつも、りっ」
 前触れもなしに握られ、びくりとする。
「飼い主が可愛がってあげてるんだから、大人しく飼い主のことだけを考えてたらいいのに、余計なこと考えるんだもの。だから、しつけるんですよ」
と、強めに握りながらにこりと笑う。
「はぁっ、そんなに強くは、ちょっとっ、んっ」
「仕方ないわねェ」
 妙は近藤を離し、自分の着物の裾を捲った。着物は着たままに下着を脱ぎ、それをひっくり返ったままの近藤の目の前でちらつかせる。
「脱ぎたて、欲しいですか?」
 妙の蜜の匂いが微かにし、近藤は眉根を寄せた。
「欲しかったらちゃんと言ってください。ね、ゴリラさん」
 可愛らしい甘えるような声で言われ、近藤は口を開いた。
「欲しいです、お妙さんのパンツ」
「よく言えました。じゃあ、ご褒美ね」
 微笑んだ妙は、近藤の鼻の上に下着を落として畳に膝を突いた。背を屈め、新たにこぼれ出ている液を優しく舐めとる。そこより下の窪みを妙の親指で撫でると、近藤の足が揺れた。先ほどとは打って変わっての頼りない刺激がもどかしい。なのに、息を吸い込む度に妙の匂いが鼻腔をくすぐり、分身は硬さを増す。
「くっ、お妙さんの中、入れ、たいっ、ぅむっ」
 自分を悪戯に刺激しながら、その着物の中で雌の匂いを充満させてるに違いないと想像し、堪らなくなった近藤は妙の下着を咥えた。
「あっ、もう、また!私のパンツ食べちゃダメって前にも言ったでしょう!」
 叱られ、近藤はしゅんとした。反省しているらしい近藤の表情に、妙はにこりと笑う。
「わかったわよ。そんなに欲しいならあげるから」
と、妙は立ち上がり、裾を軽く上げて近藤の顔へ跨った。腰を落とし、濡れそぼった秘裂に近藤の鼻が当たると体勢を変える。が、近藤に抱き締められて前のめりになった。倒れた先には血管が浮き出た近藤の分身がある。おあずけくらっていた近藤は本能のまま妙のそこを貪った。奉仕のような愛撫に妙の腰は抜け、空を打つ目の前の近藤を潤んだ瞳で眺める。
「んんっ、お妙さん、俺のも、咥えて、じゅっ、んぅ」
 激しい愛撫に妙の限界がくる。耐えきれなくなった妙が声を上げようとした時、腰を浮かせて近づいてきた近藤のものが妙の口内を突き上げた。開き切った唇は涎をこぼし、喉までくるその長さと太さに犯される。くぐもった嬌声をあふれさせる度に涎がこぼれ、近藤の根元を濡らした。
 あぅ、こんなの、いや……欲しい、舌が入ってるところに、この大きいの欲しい。
 欲情による切なさで妙の視界が潤む。近藤が猛ったままのものを妙の口から引き抜くと、妙を畳に放した。だが、崩れそうになった腰を掴み上げ、尻を広げて充血した襞を両方の親指で開く。
「今日、中に出しても大丈夫な日ですか?」
「……違いますけど、いいです……」
「いや、よくないよ。それはマズイでしょう」
太い傘が濡れた壺へ差し込まれ、妙の背に快感が駆ける。
「でも、んっ、飲みたい、あっ、ゴリラさんの、ふぁ、おっきぃ、やぁんっ」
「ダメですよ、お妙さん。できちゃった婚なんて、新八くんに刺されちゃいますからっ……」
 掠れた声で言われ、反論する。
「今は、できちゃった婚なんて言わないんですよ、授かり婚って言うんです、あ、だめ、硬いので奥ついたら、すぐにいっちゃ、ぁあっ」
 奥まで届いているのにも関わらず、更に突き上げようとする熱い塊に喘がされる。緩んだ口端から流れ落ちた唾液は畳に滲みを作った。
「授かり婚って、お妙さん、俺の子供、授かりたいんですか?」
 ゆっくりと突き進む硬さが全身を泡立たせる。
「はぁ、そしたら、あなたの遺産は私のものです、ん、あっ、すごっ」
「え。なんで遺産。俺まだ死んでねーよ?」
「できちゃったら、きっと新ちゃんがめった刺す、からぁ、深っ、も、だめ、あん、奥ダメですっ、はぁあんっ」
「まだ、根元まで入ってないんです」
 背中で上擦った声がしたと思ったら、今度は耳元に近藤の吐息がかかった。
「ははは、めった刺されるのか俺。ていうかできちゃうかもしれない日にナマでしちゃってんだから、もう卵焼き食わすのやめて、お妙さん。マジでできてたら、どうすんのっ、んんっ、あ、奥まで入りましたよ、って、そんなにヒクヒクさせたらっ、うあっ、くっ」
 近藤を締めつけたまま、その存在を確かめるように蠢動する。声にならない嬌声を上げ、全身をびくびくと揺らした。絶頂を迎えると、その強い快感に酔いしれる。心と体が分離したような意識下、愛玩ゴリラとの情事を他人事のように妙は振り返った。
 溜ってたはずなのにいつの間にかすっきりしてるんだから、記憶がどうとか言ってないで、自力で思い出しなさいよ。……ん?あれ、ちょっと待って。今日、中出ししていいかって聞いてきたわよね、このゴリラ。そういえば、その前も、あの前も、この前も……?私が愛玩ゴリラで遊んでるのって、ひょっとして最初からちゃんと覚えてる!?
「あの、ちょっと、聞いてもいいかしら」
「ん、なにお妙さん」
「えっと、初めから覚えてます?」
「え?」
「だから、私がゴリラを飼ってるってこと。あ……!そういえば、あなた、とんでもない年賀状を銀さんに送ってたわよね!?」
 勘付いた妙の気を逸らせようと近藤は口笛を吹いた。
「あなた、私に従順なふりして何知らん顔でっ、あんっ」
 突かれて上がった甘い声に恥ずかしくなり、顔を赤くする。
「やっ、もう突いちゃ、だめっ、あっ、近藤さんっ」
「ん、お妙さん。俺のこと、もう飼ってくれないの?」
 囁き、耳に舌を差し込む。
「こんなに、飼い主のこと好きなのに、気持ちよくない?ねえ、お妙さん」
 優しく小突かれ、妙の最奥が疼く。
「ここ、気持ちいい?」
 返事の代わりに肩を震わせる。ふっと笑った近藤は続ける。
「俺のことそんな好きじゃなくても、お妙さん、俺のちんこ好きだよね。いっつもあんなに可愛がってくれんだもん、嫌いなわけないよね」
と、腰が引き、膣のものも引かれる。
「ん、だめ、抜いちゃいや、もっとっ」
 腰を揺らす妙に近藤は口の片端を上げる。
「もっと、なんですか?」
 耳に口づけられ、妙は肩を竦ませた。
「もっと……近藤さんので、擦って、ください……」
 素直にねだられ、近藤は妙の中へ分身を押し進める。
「あんっ、気持ち、いぃ、んっ」
 最奥まで届くと甘く鳴く妙に反応し、分身は独りでに妙の粘膜を擦った。ぬめった熱い肉壁は吸いつくように動き、分身を溶かすような熱を増す。
「ああ、お妙さん、もう限界っ、いくよ、お妙さんの中で、もういくっ」
 切羽詰まった近藤の声と腰の動きに合わせるように妙の快感も再び引き起こされた。妙が近藤の存在を強く感じると、膣は乾いた喉を潤すようにごくごくと放たれた精を飲み干した。近藤はゆっくり分身を引き抜き、側にあったティッシュペーパーの箱を取ると、つい先ほどまで分身を埋めていたそこへ指を差し込んだ。透明と白濁が混ざり合った液体を掻き出す。
「あの、やっぱ卵焼きって……」
 沈黙を破ったのは近藤だった。近藤に尻を見せたまま妙は振り返り、
「ゴリラさんのためにいっぱいお作りしましたよ」
と、笑顔で言う。
「いやでも、お妙さんにバナナを可愛がられると、やっぱりいつも思い出しちゃ……」
 ギンッと強く睨まれ、近藤は言葉を失くして冷汗を掻いた。メスゴリラの蛇のような目つきはゴリラを蛙に変化させる。
 始末を終えた近藤は妙に脱がされた制服を着直し、身なりを整えた。傍らに落ちていた妙の下着を拾って隊服のポケットに入れようとする。妙は、窃盗を働く犯人の後頭部をはたいて下着を奪い返した。青筋を立てながらも妙は笑顔で畳を指差し、座らせ、正座をして妙を見上げる近藤は、涙ながらに訴える。
「俺にくれたんじゃないんですか、お妙さんの恥ずかしいシミがついたパン、ぐぼォォォ!」
「んなワケねーだろがァァ!!」
 妙は片膝を立てて近藤の顔を畳へ押しつける。
「いやよ、あなたにパンツあげたら、絶対に変なことするでしょう!」
 自分のことは棚に上げて変なこととはどういうことだ。近藤は、畳に額を擦りつけながら顔の向きを変えた。その先には肌蹴た着物と襦袢があった。もう少し角度を変えれば、下着をつけていない妙のそこが丸見えになるはずである。近藤は片手を伸ばした。何かが内腿を掠めたと視線を落とした妙は、伸ばされた近藤の手が襦袢の中にあるのを見て、頭を押さえつけていた手に力を込める。
「やめてください、ゴリラさん」
「いやです。お妙さんのぐちゅぐちゅまんこ触りたいです」
「なっ」
 言われて妙は顔を熱くした。力が緩まり、近藤はにたりと笑うと妙の足首を掴んで畳へ押し倒した。
「形勢逆転ですよ、お妙さん」
 嬉しそうに笑う近藤に見下ろされ、妙は顔を横へ向けた。
「そ、そんなことしても、私はどうにもなりませんよ。絶対に卵焼きはお腹いっぱい食べてもらいますからね」
「はい、もちろん」
 頷く近藤に視線を戻す。
「俺を飼ってるのは君だ。ご主人様である君がペットである俺のために用意してくれたんだから全部平らげますよ。だから、また俺のこと可愛がってください。必ずご主人様のこと楽しませてあげますから」
と、近藤は妙の唇に唇を重ねた。頬に口づけ、次は耳。首へと口づける。
「んっ」
 小さく声をこぼした飼い主に気をよくしたゴリラは調子づいた。
「恋人よりペットかァ、こういうの好きだったんですね。なるほどなァ、お妙さんって典型的な独身OLの気があるよね。あ、けど、甲斐性なしのヒモ囲っちゃダメですよ。ああいう輩はお金根こそぎ持ってきますから。俺みたいな甲斐性ありのゴリラのが断然いいですから、んぐ、ちょっ、もぐ、お妙さっ、いつのまにダークマターをっ、く、苦しっ、そんなに突っ込んだら、アッチ逝っちゃう、息できなっ、ごふッ!」
 白目を剥いた近藤の口に、これでもかと黒い卵焼きを詰め込む。意識を失くし、脱力したゴリラをなんとか脇へ押しやり、一仕事を終えたように手の平を打ち合わせて一息つく。
 正解よ、近藤さん。恋人より愛玩動物のほうが都合いいのよ。誤ってあなたの恋人になっちゃったら真選組がつきまとってきて、あっという間に局長夫人ですからね。新ちゃんが銀さんの元を旅立てるその時まで、私は恋愛に現を抜かしてる場合ではないんです。そりゃあ、私だって年頃の娘だからドラマのような恋に憧れたり、性にもそれなりに興味があったりしますけどね。
飼い主と腐ったゴリラ
Text by mimiko.
2014/02/20

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