「や、それは、言葉のあやってやつで、お妙さんの胸、張りも柔らかさも、すごくいいしっ、乳首まだ見てないから色はどうかわかんないけど、勃ってても大きすぎずいいサイズだしっ」
早口で弁解しながらも殺気を感じた近藤は、自らの腰を叩いていた手を素早くそこへ移動した。妙の膝からそこを死守する。
「お妙さん、続けてはやめてっ。跡取りできなくなるからっ」
もう、近藤さんってば、本当に失礼な人よね。私のこと、本当に好きなのかしら。
妙は、渋々、立てていた膝を下ろした。ほっとした表情の近藤を見上げて我に返る。
「え、跡取りって、今から?!」
「あ、いや、それはさすがにできないですよ。お妙さん、風邪引いてるし、体、しんどいでしょう?」
「はい……」
「だから」
と、弾んだ声とともに胸が肌蹴させられた。妙は咄嗟に両腕で胸を隠す。
ぬおォォォ!一瞬ピンク!お妙さんの一瞬乳首、すげー綺麗なピンク!
羞恥で顔を更に赤くした妙は、とても嬉しそうな顔の近藤に言葉を失くした。
まったく油断も隙もない。流石、年中、発情して求愛してくるだけあって手が早い。妙は、近藤と新しい寝間着がある桶とを見比べた。このままの状態で手を伸ばしても、到底寝間着に手が届きはしないだろう。近藤が自分の上からどいてくれれば着替えることはできる。しかし、目の前のやたらうきうきした男は、どいてくれと言っても素直に従ってくれるとは考えにくい。風邪を引いている身を案じてはいてくれても、弟に殺されてしまうほどの制裁が待ち構えていようとも、今以上の何かをする気でいるのは予想がつく。ならば、下手に刺激をしないように従ったほうが得策ではないだろうか。従ったふりをして油断したところでかわすことができるかもしれない。
「お妙さん。新しい寝間着に着替えましょうか」
「あ、はい……」
あれ?私の考えすぎ?意外にあっさりしてるわね。て、そうよね、いくら年中発情ゴリラでも、病人に手を出すようなことはしないわよね。仮にも警察の管理職に就くような常識のある人だものね。
拍子を抜かした妙の表情に近藤は内心にやりと笑った。
フッフッフッお妙さん、舐めてもらっちゃァ困りますよ。近藤勲、据え膳を食わずに逃げ帰るなどという大馬鹿なことは二度としないとあなたに誓います!
近藤は妙の両手を掴んで妙の頭上へ縫いつけた。
「え?」
隠していたものが引き剥がされ、妙は羞恥に顔を歪ませた。
「あっ、いやっ、やめて、近藤さんっ」
「お妙さん、綺麗です」
じっと胸を見つめられ、妙は恥ずかしさで体を強張らせた。見られている緊張感で胸の先が突起として主張しはじめる。近藤は、妙の左の耳元で顔を寄せ、横たわる。
「や、ダメ、近藤さん、ダメです……」
懇願するが、近藤は構わずに耳に舌を差し込んだ。
「やっ、はぁんっ」
ぞくぞくとしたものが耳へと集まり、妙は身を捩った。
「俺が見てるだけで感じてくれるんですか?」
熱っぽい声で囁かれ、甘い声で否定する。
「そんな、わけ、なっ、んんっ」
頭上に上げられたままの二の腕に近藤の舌が這う。
「やぁ、そんなところ、舐めちゃ、いやぁっ」
腕の根元まで到達すると身構える。その先へ進めばくすぐったくなってしまう。
「やめっ、はぁぁっ」
くすぐったいはずの脇を舐められ、一際甘い声が上がる。脇を通り過ぎた舌は脇腹、臍、胸の間と行ったり来たりをするが、胸へは一度も触れず、その傍を近藤の髪に撫でられる度に妙の腰は震えた。緩んだ目元に恨みの色が差し込む頃、近藤は何かを成し得たかのような表情で顔を上げた。
「ふーっ、やれやれ。お妙さん、汗舐めとれましたよ」
睨まれた近藤は不思議そうに小首を傾げた。
「どうかしました、お妙さん?」
妙は悔しさで口を結んだ。あからさまにむすっとされ、近藤は笑みをこぼす。
「すみません。意地悪しすぎましたね」
と、近藤は妙の手を離した。移動すると妙の膝を割る。
「えっ、ちょっ」
「大丈夫ですよ。今日は最後までしません」
と、微笑みながら頷き、膝に口づける。妙は、膝から内腿へと動こうとする近藤の頭を膝で挟んだ。
「やっ、でもっ」
「んぐっ、お妙さん、絞まるっ、きついですっ、頭が頭がっ」
近藤はがっちり固定されたこめかみに痛みを覚えるが、にやりと笑った。
「ていうかお妙さんのエッチ」
そのようなことを言われる覚えはない。阻止しているはずなのに、何故だろうと近藤を見た妙は、はっとした。自分のそこに顔を向けたままの近藤は、頭を固定されることにより、まじまじとそこを見ていた。
「やっ!」
かっとした妙は近藤の頭を解放したが、近藤の顔が落ちたところは、よりにもよってそこであった。
「やっ、あ、近藤さん、鼻そこ当てちゃだめっ、あんんっ」
下着の上から敏感なところを鼻で刺激され、妙の腰が揺れる。
「んぐ、違っ、おたっ、逆っ」
息苦しそうな近藤に太腿を軽く叩かれ、妙は我に返った。嫌がるあまり足を閉じていたのだ。それでは近藤の頭はそこから離れるわけがない。妙は足を開いて近藤が退くのを待った。が、自由になった近藤は、妙のそこから退くことはなく、内腿に舌を這わせた。
「ひゃんっ」
驚いた妙は、足を閉じそうになったが押し留まった。膝を震わせ、体に巻きつけた腕さえも震わせる。このままでは、きっとそこまで舐められてしまう。しかし、近藤の優しく熱い舌に感じてしまっている。気持ちがよくてもっとして欲しいとさえ思ってしまう。
「はぁ、や、近藤さぁん」
妙が甘く鳴くと、下着と足の付け根の際どいところまで動いた舌が離れてしまった。
「え、や……」
妙の期待を裏切った近藤は体を起こし、妙に口づけた。妙の熱い舌をゆっくり吸って放すと、とろんとした妙は素直に欲しがる。
「いや、近藤さん、もっと……」
ははは、かわいいな、お妙さん。すげーかわいい。あーあ、入れてーな……。
「もっとですね、はい……」
近藤は妙の胸の先に吸いついた。
「あ?!んんっ、やぁあんっ」
それまで散々、全身を這っていた舌の愛撫とは打って変わっての鮮烈な快感に、妙の背が反る。痛いか、痛くないかの際どい吸いつきに、体の中心が強く締まるのを意識する。
や、こんなの、知らない。体が勝手に欲しがってる。大きくなった男の人のものなんて、何か別の生き物のようにあんなに硬くなるのに、それを欲しいって体が勝手に言ってる。
「や、近藤さん、そんなに吸ったら、いやっ」
近藤は、口に含んだまま舌でその先を舐める。
「ふあっ、あんっ」
舌先の甘い刺激に、妙の甘ったるい声が上がる。放っておかれているもう片方の胸の先も硬く疼き、嬌声が止まらない。
肌が敏感になってて、次に何かされたら、もうダメ。きっと、この人のことしか考えられなくなる。
「お妙さん、パンツ脱がせますね」
と、腰に触れた近藤の両手を押さえる。指はすでに下着の中に差し込まれており、妙は近藤の指を掴む。
「だめ、近藤さん。恥ずかしいの……」
濡れた瞳に縋られ、近藤は苦笑した。
「お妙さん、男にそんな顔しちゃダメです」
「え?」
「余計に辱めたくなるんですよ」
と、近藤は妙の下着を脱がせ、被っていた布団を跳ね除けた。すべてを見られてしまっては堪らない。妙は膝を固く閉じた。更にそこへ右手を伸ばし、左腕で胸を隠す。
布団の影がなくなった妙の肌は、より一層白い。近藤は感嘆の溜息をついた。
「とても綺麗な肌ですね」
全身を見定められ、そわそわとして落ち着かない。肝心なところは隠しているというのに、すべて覗きこまれているように錯覚する。
「そんなに見ないでください……」
「恥ずかしがることないですよ。ほら、こんなに白くて柔らかくて、滑らかで……」
と、妙の脇腹に触れる。
「んっ」
「俺の指にお妙さんの肌、吸いついてきます。ああ、綺麗だなァほんと」
脇腹から背中へと指を潜りこませる。
「そ……そんなに褒めても、何も出ないんだから」
恥ずかしながらも照れる妙は少し気を緩めたようで、近藤はその一瞬の隙に妙の膝を開いた。
「え?……やっ!」
「出てきてますよ。お妙さんのそこからいっぱい出てきてます」
男を知らない鮮やかな桜色が、いやらしくぬらぬらと光っている。近藤は人知れず喉を鳴らした。
「いやぁ、見ないで、近藤さん。お願い、見ないで」
「すみません、お妙さん。そのお願いは聞けないです。こんなうまそうなところ、見ないなんて、バチが当たります」
ははは、やべーなオイ。こんなに涎垂らしてひくついてさァ。マジでつっこみてェ。
「やぁっ、食べちゃダメですっ」
ん?俺、食っていいって訊いたっけ?ああ、そうか。食われたいってのか。
「そんなに俺に食われたいんですか?」
訊ねられ、はっとした妙は否定する。
「あ、違っ……!」
視線で訴えかけられるが、近藤はにこりと笑って言った。
「もう、しょーがないなァ。じゃあ、お妙さんのアソコ、いただきますね」
「だから、違いますって、はぁあっ」
襞に舌が当てられ、ゆっくりと舐め上げられる。
「い、あっ、そんな、ゆっくり、んあっ」
敏感な突起に舌先で弄られ、妙の膝が揺れる。
「そこ、だめ、ですぅ、あぁっ」
「ダメですか?コリコリしてうまいのに。じゃあ、こうしましょう」
と、近藤は突起に吸いついた。
「ふあ、あ、はぁあっ、あぁっ」
音を立てるようにきつく吸い、妙の体が強張る。唇が離れると、足をびくびくとさせ、肩で息をする。
「そんなに、きつく吸っちゃ、だめ、です、んっ……」
刺激の余韻でぶるりとした妙のそこは開閉し、蜜で溢れかえっている。近藤は雌の匂いに誘われるまま、襞に口をつけた。隅々まで舌で優しく愛撫しては、溢れ出る蜜を啜る。
「お妙さん、いっぱい濡れてますよ」
「ん、だって、近藤さんの、舌気持ちいい……」
「そうですか。よかったです」
ていうかお妙さん、なんでこんな従順?!俺にこんなされるままになって、体くたーって、目がとろーんってして。
近藤は入口に舌を浅く差し込むようにして舐める。
こんなにほぐれてたら入りそうだし、マジで入れてーし。いや、ダメダメ。今日はもうここまでだ。お妙さんの体、熱すぎる。この奥も熱そうだし。こんな中に入れたら、それだけでやばそう。ゆっくりとお妙さんの肉が俺のに絡みついて、始めから搾るように締められて、お妙さんのいい声で更にやばくなって、奥まで行ったら、もう……。
いつの間にか尖らせた舌を妙に挿入していた近藤は、我に返った。
「んんっ!」
「あっ、やっ、声っ」
悦ぶ妙の声に、近藤の頭が真っ白になった。分身でできないことを舌でする。
「ああっ、深っ、んはぁっ」
奥まで届かないもどかしさを抜き差しで誤魔化し、唾液で濡れた小さな突起を指の腹でぬるぬると撫でる。
「やぁ、だめぇ、近藤さんっ、指だめぇっ、舌、あっ、はぁあんっ」
ぬちゃぬちゃと音が鳴るほど舌を抜き差しし、妙を追い立てる。
「んっ、や、やっ、あっ、やぁあん、抜いちゃいや、舌、欲し、近藤さんの、欲しい」
抜いた舌を甘ったるくねだられ、袴の下の分身を痛いほど自分の下着に打ちつける。
なんてこと言うんだよお妙さん。俺のほうが欲しいに決まってる。でも、こんなん言うのって、熱が高いからだろうな。
近藤は蜜を指に塗りつけ、先ほど舌で挿入した辺りまで指を差し込んだ。力は入れずに優しく撫でる。
「あっ、指、気持ち、い」
かわいらしい声に、その指を深く入れたくなったが押し留まる。少しはほぐれていようとも、何者も侵入したことのないところへの強い刺激は苦痛でしかないはずだ。
「じゃあ、もっと気持ちよくなってください」
と、近藤は小さな突起を唇で挟んだ。
「んあっ、そんな、いやっ、はぁっ」
いやと言いつつ悦ぶ声を追い詰めるように、それを吸いながら指で撫でまわす。妙は一際よがった後、体の力を抜かせて寝入ってしまった。
ははは、処女をちょっとペロペロしただけでいかせちまったって、マジでか勲!いや、多分、お妙さんの感度がいいんだろうな。
近藤は、湯の入っている桶でタオルを絞った。妙の体を拭き、新しい下着と寝間着を着せて布団を掛ける。
それにしても新八くんはできた嫁になりそうだな。着替えもタオルも湯も冷水も完璧だ。さて、どう切り出すかな。
「ん……」
寝息を立てる妙の顔は変わらず熱いものの、気持ちよさそうに眠っている。
いや、まずは姉弟で話てもらうか。ていうか、いきなり俺がしゃしゃり出たら姉弟に殴り倒されるだろう、うん。
「……ゴリラさん、好き……」
眠りながら言った妙の顔は優しく笑っている。
「いや、ゴリラはないよね、このシーンでゴリラはないよね。そこは『近藤さん』だよね」
まあ、いいか。ゴリラでもなんでも俺のこと好きだって言ってくれたわけだしな。それに、あんなこんなそんななお妙さんを拝めたわけだし。
先ほどのことを思い返していやらしい笑みを浮かべる近藤の鼻に、寝返りを打った妙の右拳が当たる。
「……変態はてめーだろがァ……」
寝返りの割には結構な衝撃力である。妙は一体どんな夢を見ているのだろうかと面食らった後、妙の寝顔に近藤は微笑んだ。
早口で弁解しながらも殺気を感じた近藤は、自らの腰を叩いていた手を素早くそこへ移動した。妙の膝からそこを死守する。
「お妙さん、続けてはやめてっ。跡取りできなくなるからっ」
もう、近藤さんってば、本当に失礼な人よね。私のこと、本当に好きなのかしら。
妙は、渋々、立てていた膝を下ろした。ほっとした表情の近藤を見上げて我に返る。
「え、跡取りって、今から?!」
「あ、いや、それはさすがにできないですよ。お妙さん、風邪引いてるし、体、しんどいでしょう?」
「はい……」
「だから」
と、弾んだ声とともに胸が肌蹴させられた。妙は咄嗟に両腕で胸を隠す。
ぬおォォォ!一瞬ピンク!お妙さんの一瞬乳首、すげー綺麗なピンク!
羞恥で顔を更に赤くした妙は、とても嬉しそうな顔の近藤に言葉を失くした。
まったく油断も隙もない。流石、年中、発情して求愛してくるだけあって手が早い。妙は、近藤と新しい寝間着がある桶とを見比べた。このままの状態で手を伸ばしても、到底寝間着に手が届きはしないだろう。近藤が自分の上からどいてくれれば着替えることはできる。しかし、目の前のやたらうきうきした男は、どいてくれと言っても素直に従ってくれるとは考えにくい。風邪を引いている身を案じてはいてくれても、弟に殺されてしまうほどの制裁が待ち構えていようとも、今以上の何かをする気でいるのは予想がつく。ならば、下手に刺激をしないように従ったほうが得策ではないだろうか。従ったふりをして油断したところでかわすことができるかもしれない。
「お妙さん。新しい寝間着に着替えましょうか」
「あ、はい……」
あれ?私の考えすぎ?意外にあっさりしてるわね。て、そうよね、いくら年中発情ゴリラでも、病人に手を出すようなことはしないわよね。仮にも警察の管理職に就くような常識のある人だものね。
拍子を抜かした妙の表情に近藤は内心にやりと笑った。
フッフッフッお妙さん、舐めてもらっちゃァ困りますよ。近藤勲、据え膳を食わずに逃げ帰るなどという大馬鹿なことは二度としないとあなたに誓います!
近藤は妙の両手を掴んで妙の頭上へ縫いつけた。
「え?」
隠していたものが引き剥がされ、妙は羞恥に顔を歪ませた。
「あっ、いやっ、やめて、近藤さんっ」
「お妙さん、綺麗です」
じっと胸を見つめられ、妙は恥ずかしさで体を強張らせた。見られている緊張感で胸の先が突起として主張しはじめる。近藤は、妙の左の耳元で顔を寄せ、横たわる。
「や、ダメ、近藤さん、ダメです……」
懇願するが、近藤は構わずに耳に舌を差し込んだ。
「やっ、はぁんっ」
ぞくぞくとしたものが耳へと集まり、妙は身を捩った。
「俺が見てるだけで感じてくれるんですか?」
熱っぽい声で囁かれ、甘い声で否定する。
「そんな、わけ、なっ、んんっ」
頭上に上げられたままの二の腕に近藤の舌が這う。
「やぁ、そんなところ、舐めちゃ、いやぁっ」
腕の根元まで到達すると身構える。その先へ進めばくすぐったくなってしまう。
「やめっ、はぁぁっ」
くすぐったいはずの脇を舐められ、一際甘い声が上がる。脇を通り過ぎた舌は脇腹、臍、胸の間と行ったり来たりをするが、胸へは一度も触れず、その傍を近藤の髪に撫でられる度に妙の腰は震えた。緩んだ目元に恨みの色が差し込む頃、近藤は何かを成し得たかのような表情で顔を上げた。
「ふーっ、やれやれ。お妙さん、汗舐めとれましたよ」
睨まれた近藤は不思議そうに小首を傾げた。
「どうかしました、お妙さん?」
妙は悔しさで口を結んだ。あからさまにむすっとされ、近藤は笑みをこぼす。
「すみません。意地悪しすぎましたね」
と、近藤は妙の手を離した。移動すると妙の膝を割る。
「えっ、ちょっ」
「大丈夫ですよ。今日は最後までしません」
と、微笑みながら頷き、膝に口づける。妙は、膝から内腿へと動こうとする近藤の頭を膝で挟んだ。
「やっ、でもっ」
「んぐっ、お妙さん、絞まるっ、きついですっ、頭が頭がっ」
近藤はがっちり固定されたこめかみに痛みを覚えるが、にやりと笑った。
「ていうかお妙さんのエッチ」
そのようなことを言われる覚えはない。阻止しているはずなのに、何故だろうと近藤を見た妙は、はっとした。自分のそこに顔を向けたままの近藤は、頭を固定されることにより、まじまじとそこを見ていた。
「やっ!」
かっとした妙は近藤の頭を解放したが、近藤の顔が落ちたところは、よりにもよってそこであった。
「やっ、あ、近藤さん、鼻そこ当てちゃだめっ、あんんっ」
下着の上から敏感なところを鼻で刺激され、妙の腰が揺れる。
「んぐ、違っ、おたっ、逆っ」
息苦しそうな近藤に太腿を軽く叩かれ、妙は我に返った。嫌がるあまり足を閉じていたのだ。それでは近藤の頭はそこから離れるわけがない。妙は足を開いて近藤が退くのを待った。が、自由になった近藤は、妙のそこから退くことはなく、内腿に舌を這わせた。
「ひゃんっ」
驚いた妙は、足を閉じそうになったが押し留まった。膝を震わせ、体に巻きつけた腕さえも震わせる。このままでは、きっとそこまで舐められてしまう。しかし、近藤の優しく熱い舌に感じてしまっている。気持ちがよくてもっとして欲しいとさえ思ってしまう。
「はぁ、や、近藤さぁん」
妙が甘く鳴くと、下着と足の付け根の際どいところまで動いた舌が離れてしまった。
「え、や……」
妙の期待を裏切った近藤は体を起こし、妙に口づけた。妙の熱い舌をゆっくり吸って放すと、とろんとした妙は素直に欲しがる。
「いや、近藤さん、もっと……」
ははは、かわいいな、お妙さん。すげーかわいい。あーあ、入れてーな……。
「もっとですね、はい……」
近藤は妙の胸の先に吸いついた。
「あ?!んんっ、やぁあんっ」
それまで散々、全身を這っていた舌の愛撫とは打って変わっての鮮烈な快感に、妙の背が反る。痛いか、痛くないかの際どい吸いつきに、体の中心が強く締まるのを意識する。
や、こんなの、知らない。体が勝手に欲しがってる。大きくなった男の人のものなんて、何か別の生き物のようにあんなに硬くなるのに、それを欲しいって体が勝手に言ってる。
「や、近藤さん、そんなに吸ったら、いやっ」
近藤は、口に含んだまま舌でその先を舐める。
「ふあっ、あんっ」
舌先の甘い刺激に、妙の甘ったるい声が上がる。放っておかれているもう片方の胸の先も硬く疼き、嬌声が止まらない。
肌が敏感になってて、次に何かされたら、もうダメ。きっと、この人のことしか考えられなくなる。
「お妙さん、パンツ脱がせますね」
と、腰に触れた近藤の両手を押さえる。指はすでに下着の中に差し込まれており、妙は近藤の指を掴む。
「だめ、近藤さん。恥ずかしいの……」
濡れた瞳に縋られ、近藤は苦笑した。
「お妙さん、男にそんな顔しちゃダメです」
「え?」
「余計に辱めたくなるんですよ」
と、近藤は妙の下着を脱がせ、被っていた布団を跳ね除けた。すべてを見られてしまっては堪らない。妙は膝を固く閉じた。更にそこへ右手を伸ばし、左腕で胸を隠す。
布団の影がなくなった妙の肌は、より一層白い。近藤は感嘆の溜息をついた。
「とても綺麗な肌ですね」
全身を見定められ、そわそわとして落ち着かない。肝心なところは隠しているというのに、すべて覗きこまれているように錯覚する。
「そんなに見ないでください……」
「恥ずかしがることないですよ。ほら、こんなに白くて柔らかくて、滑らかで……」
と、妙の脇腹に触れる。
「んっ」
「俺の指にお妙さんの肌、吸いついてきます。ああ、綺麗だなァほんと」
脇腹から背中へと指を潜りこませる。
「そ……そんなに褒めても、何も出ないんだから」
恥ずかしながらも照れる妙は少し気を緩めたようで、近藤はその一瞬の隙に妙の膝を開いた。
「え?……やっ!」
「出てきてますよ。お妙さんのそこからいっぱい出てきてます」
男を知らない鮮やかな桜色が、いやらしくぬらぬらと光っている。近藤は人知れず喉を鳴らした。
「いやぁ、見ないで、近藤さん。お願い、見ないで」
「すみません、お妙さん。そのお願いは聞けないです。こんなうまそうなところ、見ないなんて、バチが当たります」
ははは、やべーなオイ。こんなに涎垂らしてひくついてさァ。マジでつっこみてェ。
「やぁっ、食べちゃダメですっ」
ん?俺、食っていいって訊いたっけ?ああ、そうか。食われたいってのか。
「そんなに俺に食われたいんですか?」
訊ねられ、はっとした妙は否定する。
「あ、違っ……!」
視線で訴えかけられるが、近藤はにこりと笑って言った。
「もう、しょーがないなァ。じゃあ、お妙さんのアソコ、いただきますね」
「だから、違いますって、はぁあっ」
襞に舌が当てられ、ゆっくりと舐め上げられる。
「い、あっ、そんな、ゆっくり、んあっ」
敏感な突起に舌先で弄られ、妙の膝が揺れる。
「そこ、だめ、ですぅ、あぁっ」
「ダメですか?コリコリしてうまいのに。じゃあ、こうしましょう」
と、近藤は突起に吸いついた。
「ふあ、あ、はぁあっ、あぁっ」
音を立てるようにきつく吸い、妙の体が強張る。唇が離れると、足をびくびくとさせ、肩で息をする。
「そんなに、きつく吸っちゃ、だめ、です、んっ……」
刺激の余韻でぶるりとした妙のそこは開閉し、蜜で溢れかえっている。近藤は雌の匂いに誘われるまま、襞に口をつけた。隅々まで舌で優しく愛撫しては、溢れ出る蜜を啜る。
「お妙さん、いっぱい濡れてますよ」
「ん、だって、近藤さんの、舌気持ちいい……」
「そうですか。よかったです」
ていうかお妙さん、なんでこんな従順?!俺にこんなされるままになって、体くたーって、目がとろーんってして。
近藤は入口に舌を浅く差し込むようにして舐める。
こんなにほぐれてたら入りそうだし、マジで入れてーし。いや、ダメダメ。今日はもうここまでだ。お妙さんの体、熱すぎる。この奥も熱そうだし。こんな中に入れたら、それだけでやばそう。ゆっくりとお妙さんの肉が俺のに絡みついて、始めから搾るように締められて、お妙さんのいい声で更にやばくなって、奥まで行ったら、もう……。
いつの間にか尖らせた舌を妙に挿入していた近藤は、我に返った。
「んんっ!」
「あっ、やっ、声っ」
悦ぶ妙の声に、近藤の頭が真っ白になった。分身でできないことを舌でする。
「ああっ、深っ、んはぁっ」
奥まで届かないもどかしさを抜き差しで誤魔化し、唾液で濡れた小さな突起を指の腹でぬるぬると撫でる。
「やぁ、だめぇ、近藤さんっ、指だめぇっ、舌、あっ、はぁあんっ」
ぬちゃぬちゃと音が鳴るほど舌を抜き差しし、妙を追い立てる。
「んっ、や、やっ、あっ、やぁあん、抜いちゃいや、舌、欲し、近藤さんの、欲しい」
抜いた舌を甘ったるくねだられ、袴の下の分身を痛いほど自分の下着に打ちつける。
なんてこと言うんだよお妙さん。俺のほうが欲しいに決まってる。でも、こんなん言うのって、熱が高いからだろうな。
近藤は蜜を指に塗りつけ、先ほど舌で挿入した辺りまで指を差し込んだ。力は入れずに優しく撫でる。
「あっ、指、気持ち、い」
かわいらしい声に、その指を深く入れたくなったが押し留まる。少しはほぐれていようとも、何者も侵入したことのないところへの強い刺激は苦痛でしかないはずだ。
「じゃあ、もっと気持ちよくなってください」
と、近藤は小さな突起を唇で挟んだ。
「んあっ、そんな、いやっ、はぁっ」
いやと言いつつ悦ぶ声を追い詰めるように、それを吸いながら指で撫でまわす。妙は一際よがった後、体の力を抜かせて寝入ってしまった。
ははは、処女をちょっとペロペロしただけでいかせちまったって、マジでか勲!いや、多分、お妙さんの感度がいいんだろうな。
近藤は、湯の入っている桶でタオルを絞った。妙の体を拭き、新しい下着と寝間着を着せて布団を掛ける。
それにしても新八くんはできた嫁になりそうだな。着替えもタオルも湯も冷水も完璧だ。さて、どう切り出すかな。
「ん……」
寝息を立てる妙の顔は変わらず熱いものの、気持ちよさそうに眠っている。
いや、まずは姉弟で話てもらうか。ていうか、いきなり俺がしゃしゃり出たら姉弟に殴り倒されるだろう、うん。
「……ゴリラさん、好き……」
眠りながら言った妙の顔は優しく笑っている。
「いや、ゴリラはないよね、このシーンでゴリラはないよね。そこは『近藤さん』だよね」
まあ、いいか。ゴリラでもなんでも俺のこと好きだって言ってくれたわけだしな。それに、あんなこんなそんななお妙さんを拝めたわけだし。
先ほどのことを思い返していやらしい笑みを浮かべる近藤の鼻に、寝返りを打った妙の右拳が当たる。
「……変態はてめーだろがァ……」
寝返りの割には結構な衝撃力である。妙は一体どんな夢を見ているのだろうかと面食らった後、妙の寝顔に近藤は微笑んだ。
君の笑顔
Text by mimiko.
2013/03/11
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