ティーダは空いていた手の甲で雑に涙を拭うと、ユウナに向き直る。胸に触れていた手を離そうとするティーダの手をユウナは放した。ユウナの肩に手を置き、彼女の目を真っ直ぐに見る。
「ユウナのことが好きだよ。スピラ一、ユウナのことを好きなのはオレだって二年前も思ってた。なのに、いなくなってごめん。オレのことを好きなまま、待っててくれてありがとう」
「えっと、それは、どうかな」
言いたいことはまだあったが、ユウナに口を挟まれ、またその内容にティーダの動きが固まる。
「実は、ちょっと忘れちゃおっかなぁなんて思ったこと、あったんだ」
「え」
「だって、指笛、何回も吹いたんだよ。でも、全然飛んできてくれないし……。いい加減、忘れないとだめなのかなって」
「そっか、そうだよな。オレ、約束したのに、飛んでけなかったもんな。いくらバラバラになってたからって、約束してたんだし、オレがオレを集合させて飛んでくべきだったよな。それは、ほんとにごめん……」
肩を落としながら自分から視線を逸らせるティーダに、ユウナは本音を洩らす。
「そうだよ。すごく寂しかったんだよ。だから、そのうち指笛吹く回数も減っていっちゃって……」
この二年、ティーダがビサイドの海に戻ってくるまでに何度も味わった切なさが蘇る寸前、ユウナは首を横に振り、ティーダに視線を戻した。
「だから、キミに全部見られるの、ほんとはすごく恥ずかしいけど、いっぱい見て……欲しい……」
今さらながら、すごいことを発言しているものだと顔を熱くする。けれど、今だと思った時に言いたいことは言っておかないと後で後悔する。ユウナは己を奮い立たせた。
「いっぱい、見て、触って、わたしを忘れたりしないで。好きな想いで繋がっていれば、きっと影に囚われたりしないはずだから」
「だから、エッチしようとしたの?」
つい先ほどのティーダとは思えない酷く落ち着いた声にユウナの心が不安でざわめく。
「え?」
「それ、オレとシューインのこと言ってるんだよな?」
「あ……」
こくりと頷くユウナに、ティーダは口づけた。
「そっか、ユウナ、まだ不安なんだ。オレはオレだよ。ああ、それか、オレがまだ夢なら、召喚士が体を捧げることでオレがちゃんとした人間になれるとでも思った?」
と、再び口づけながら、両胸を優しく揉みしだく。
「んっ、ふっ」
いや、さっきまでのティーダと違う。こんな展開、まるでジャッシュさんとボッツさんがコソコソと寺院裏で観てたエッチなスフィアじゃない。……え?夢なの?
ユウナはティーダの肩を掴んで自分から押し離そうとするが、ティーダの力が強く、全く引き離せない。硬くなった胸の先を指先で弾かれ、体が揺れる。
「や、ティーダ、夢だからって、いや……」
「オレが戻ってきたの、信じられない?」
「ち、ちがっ、そうじゃなくてぇ、ぁんっ」
優しい手つきで背中を撫でられながら、胸の頂を吸われ、びくびくとする。自分でもわかるくらいに、もう一方の胸の頂も疼いている。
「ん、怖いティーダ、やだぁ、優しくして、んっ、あん」
嫌だと思っているのに、ティーダに触られていると意識すれば甘い声が出てしまう。
「なにが違うの、ユウナ」
吐息をわざと耳へかけるように囁くティーダに、肩を竦める。
「んっ、わたしのティーダはもっと優しいの、だから、やめて」
「やめて?オレは二年前のあの時にユウナの中に残ってしまったオレで、オレもティーダだよ。ただ、ちょっとエッチなティーダに淫らなことされたいってユウナの願望で出てきただけ。戻ってきたほうのオレが、ユウナのこんな痴態を知ったらどう思うかな」
ベッドに四つん這いにされてショートパンツと下着を一気に下ろされ、そこが晒される。下着とそこを結ぶように引いた透明の糸が切れるとティーダは笑った。
「すごいよ、ユウナ。初めてとは思えないくらい濡れてる……」
「やっ、見ないでっ」
そこを隠そうとして伸ばした手を掴まれ、後ろへ引っ張られる。ぎくりとして踏み止まると尻の方から声が聞こえた。
「ユウナ、そのまま後ろに来て。いっぱい濡れてるここ、舐めてあげるから」
やはり、観てしまった映像スフィアの内容と状況が似ている。愛し合うカップルが性交渉のマンネリ化打破のためにいろんなシチュエーションで性交渉するもので、最後はマンネリと感じていたごく普通の性交渉を行い、カップルの幸せそうな笑顔で幕は閉じられていた。
「おいで、ユウナ。いっぱい気持ちよくしてあげる」
優しいティーダの誘惑に負けたユウナは踏みとどまるのをやめ、そこにティーダの舌が這った。水音を立てながら隅々まで舐められ、ユウナの腰が揺れる。
「んっ、ふぁ、あぁ、ティーダぁ……」
ごめんね、ティーダ。わたし、すごくエッチで。こんなの、キミのほうが軽蔑するよね。はしたなくて、ごめんね。本当にごめんね。罪悪感はあるのに、キミにこんなことされたら、わたしはどうなっちゃうんだろって、一瞬想像しちゃったの。だから、こんなエッチな夢見ちゃって、あの映像スフィアに映ってた彼女みたいにエッチな声出ちゃうの。
敏感な突起を剥き出され、それを舌先が弄ぶ。
「あん、そこ、だめ、だよぉ、や、ティーダ、だめぇ」
「じゃあ、吸うのは?」
「え、あっ、はぁあっ……!」
苦しいくらい吸われて、何者の侵入を知らないはずのそこが、何かを飲んでいるかのように蠢動する。
「そんなの、しちゃ、すぐにいっちゃう、のにぃ」
こんなこと、ティーダの前で言うなんて、恥ずかしい!ていうか、いっちゃうって何?感覚?そんなの、わからないよ。
「じゃあ、いっちゃったばっかのユウナのここ、入らせて……」
先ほどまで舌が這っていたそこに、ティーダの分身があてがわれた。びくりとしたユウナの腰はティーダに掴まれ、濡れそぼっているそこは、わざと水音を鳴らすように嬲られる。
「あ、そんなに硬くて大きいの今、入れたら、またいっちゃう……。もうちょっと引いてから……お願い、引いてからだったら、いいから、んぁ、やぅ、入っちゃう、だめ」
ユウナの蜜がふんだんに塗りつけられたティーダの分身の先がユウナの中へ入る。
「やぁん、だめ、だよ。エッチなスフィアの、あっ、台詞、真に受けちゃ、だめ、わたし初めてだから、いきなり後ろからなんて、んんっ」
ティーダの侵入に、背中がぞくぞくとする。
「大丈夫。ユウナ、こんなにいっぱい濡れてるからすんなり入ってるし、あのエロスフィア、オレも観せてもらって、オレも同じ夢見てるから、んっ……ユウナ、根元まで入ったよ」
熱く硬いものが体を貫いている。
「えっ、同じ夢ってなに……あ、ティーダ、やぁぁんっ」
ずくんと疼くティーダのものと自分の最奥の快感に、甘い溜息をつく。
「はぁ、やぁ、ティーダの、気持ちいい、の……気持ちいいよぉ」
「オレ、いつも通りにユウナにキスしてユウナの部屋出て、討伐隊宿舎……じゃなかった、青年同盟の宿舎に戻って、いつも通り寝てたら、昼間観たエロスフィアみたいなセックス、ユウナとしてて、ユウナってこんなこと言わなさそうって思ってたら、なんか、本物っぽいユウナが出てきて……」
と、ティーダはゆっくりと腰を引いてはゆっくりと腰を押し進める。
「ほら、スフィアの中の幻光虫って、人の想いに反応するだろ?そういう関係で、今こんな感じなのかなって」
「あっ……えっと、じゃ、じゃあ、途中のは知らない、の?ぁんんっ」
「途中?え、じゃあ、オレのほうのも途中も、ユウナは知らない、とか?んっ……スピラ一ユウナのこと好きなのはオレだとか、全部見て欲しいとかしゃべってた後、なんか突然場面変わって、青姦……」
と、まで言ったティーダは、はたと止まった。
「あ、いや、今のなし。……でお願いします」
それじゃあ、ティーダとシューインとかあのあたりは、わたしだけの夢ってこと?不安に思っていたことを打ち上げようとしてた。いやらしいわたしを知られたくないとも思ってたし……。
「い、いいよ。わたしだってこんなエッチな夢見ちゃったんだから、その……ティーダが好きなんだったら、別に外でしても……」
「え、いや、それはマズイッス!ユウナのこんないやらし、あ、いや、エッチな格好を他の奴に見られるの嫌だし!つうか、青姦の意味わかってんのに驚いたッス!」
「……ごめんなさい……」
「いや、責めてるわけじゃなくて……。えっと、じゃあこの際だから、訊いといてもいい?」
「なに?」
繋がっているところより少し上の窪みにティーダの親指が触れた。体を揺らし、全身に力が入る。
「今、繋がってるところ、本当にもらったら、その次は、こっちももらってもいい?」
「……えっ?」
思ってもいなかったティーダの質問に、ユウナの思考が混線する。
今、ティーダが入ってるところをもらわれちゃったら、次はお尻?!……お、お尻の穴に、入れるってこと?何を?指、かな?……あ、まさか……!
「あの、確認してもいい?」
「ウッス」
「指?」
「指もそうだけど、今、前に入ってるやつも」
「えっ……!!」
意外に性的なことに寛容な流石のユウナも驚いたらしい。ティーダは苦笑した。
「ごめん。やっぱやめとく」
「どうして?」
「どうしてって……、そこまでは考えてなかったってことだろうし、女の子はやっぱアナルなんて嫌かなって思って……」
包み隠さず話すティーダに呆けそうになったが、はっとする。
今、わたしの中に入ってる、大きくて硬いティーダが、お尻に入ってくるなんて想像できないけど……。
「いいよ」
「えっ」
驚きの声が上がるがユウナは続ける。
「わたしは、中途半端な覚悟でキミを好きになったわけじゃないから。大丈夫。ティーダに求められることだったら、なんでも応えたい。それが、わたしの好きの気持ちだから」
いやらしい体勢でいることをものともせず、ユウナの誠意ある答えは、ティーダの胸を愛しさで満たす。
すごいな、ユウナは。どんなオレでも受け止めてくれるんだ。こんなにオレのことを想ってくれる子なんて、ユウナ以外いない。やばい、また泣きそう。すげー嬉しい。いっぱいユウナのこと愛したい。心も体も、ユウナのこといっぱいいっぱい、この先ずっと……。
ユウナの中の分身が大きさを増す。
夢とはいえ、幸せすぎておかしくなりそう。好きだよ、ユウナ。
ティーダは腰を動かし出し、その速度を徐々に上げる。
「んっ、ユウナ、ありがとう、くっ、けど、こういう快楽は、もっといろいろ、ちゃんとしてからにしようなっ、はぁ」
「え、ぁん、どぉゆ、意味……んっ、あ、や、奥っ」
「後ろまで許してくれるくらい想われてて、夢だけどユウナとエッチできて、はぁ、嬉しい、よっ、て、あ、やばい、出そう」
「や、いや、ティーダが夢なの、いや、ああっ」
「違うよ、こんなに好かれてたら、消えられないなって。はぁ、ぐっ、ん、いつか必ずユウナの全部、もらうから、それまで、待ってて、はあ、ユウナ、ちょ、そんな締めたら、も、いくっ、出る」
「あぁっ、出して、いっぱい、ティーダの、奥に出して、赤ちゃん、ほし、からぁ」
はは、それ、本心?さっきから所々、エロスフィアの台詞そのまんまだし。
ティーダは、ぐっと奥に突き上げ、ひくつくユウナの圧迫を意識する。熱くぬめった肉に締められ、分身に熱が集まる。
ん、もう出るっつうか、出す。ここの場面になるまでに、散々ユウナの口で弄ばれたんだ。いきたいのにいかせてくれなくて、おかしくなりそうだった。エロスフィアとオレの願望がシンクロしてただけだったのに、夢とはいえ、本物のユウナの中にぶちまけるなんて、オレ、なんてゲスイんだよ。けど、もう無理、我慢できない。
「はぁ、ユウナ、本物の、オレ、多分ここまで、耐久ないだろうけど、だからって、苛めたりしないで、んんっ、ユウナ、ぐ、ああっ……!」
「はぁぁん、ティ、ダぁ、あ、すご、い、よぉぉ……!」
***
翌朝。身支度を整えたティーダとユウナは、待ち合わせたわけでもないのに、例のスフィアが置いてあったところで落ち合った。いつもなら、まだ自室にいる頃で、この数分後にはワッカの家でオーラカメンバーたちとともに朝食をとるため、集合することとなっている。
「ないね……」
「ないなぁ……」
草むらをかき分けて一通り探してみたものの、問題のスフィアはどこにも見当たらなかった。
「アイツら締め上げて、スフィア叩き割ってやろうか」
と、拳を握る。
「それはダメだよ。キミも観たんでしょ?」
「ユウナのことが好きだよ。スピラ一、ユウナのことを好きなのはオレだって二年前も思ってた。なのに、いなくなってごめん。オレのことを好きなまま、待っててくれてありがとう」
「えっと、それは、どうかな」
言いたいことはまだあったが、ユウナに口を挟まれ、またその内容にティーダの動きが固まる。
「実は、ちょっと忘れちゃおっかなぁなんて思ったこと、あったんだ」
「え」
「だって、指笛、何回も吹いたんだよ。でも、全然飛んできてくれないし……。いい加減、忘れないとだめなのかなって」
「そっか、そうだよな。オレ、約束したのに、飛んでけなかったもんな。いくらバラバラになってたからって、約束してたんだし、オレがオレを集合させて飛んでくべきだったよな。それは、ほんとにごめん……」
肩を落としながら自分から視線を逸らせるティーダに、ユウナは本音を洩らす。
「そうだよ。すごく寂しかったんだよ。だから、そのうち指笛吹く回数も減っていっちゃって……」
この二年、ティーダがビサイドの海に戻ってくるまでに何度も味わった切なさが蘇る寸前、ユウナは首を横に振り、ティーダに視線を戻した。
「だから、キミに全部見られるの、ほんとはすごく恥ずかしいけど、いっぱい見て……欲しい……」
今さらながら、すごいことを発言しているものだと顔を熱くする。けれど、今だと思った時に言いたいことは言っておかないと後で後悔する。ユウナは己を奮い立たせた。
「いっぱい、見て、触って、わたしを忘れたりしないで。好きな想いで繋がっていれば、きっと影に囚われたりしないはずだから」
「だから、エッチしようとしたの?」
つい先ほどのティーダとは思えない酷く落ち着いた声にユウナの心が不安でざわめく。
「え?」
「それ、オレとシューインのこと言ってるんだよな?」
「あ……」
こくりと頷くユウナに、ティーダは口づけた。
「そっか、ユウナ、まだ不安なんだ。オレはオレだよ。ああ、それか、オレがまだ夢なら、召喚士が体を捧げることでオレがちゃんとした人間になれるとでも思った?」
と、再び口づけながら、両胸を優しく揉みしだく。
「んっ、ふっ」
いや、さっきまでのティーダと違う。こんな展開、まるでジャッシュさんとボッツさんがコソコソと寺院裏で観てたエッチなスフィアじゃない。……え?夢なの?
ユウナはティーダの肩を掴んで自分から押し離そうとするが、ティーダの力が強く、全く引き離せない。硬くなった胸の先を指先で弾かれ、体が揺れる。
「や、ティーダ、夢だからって、いや……」
「オレが戻ってきたの、信じられない?」
「ち、ちがっ、そうじゃなくてぇ、ぁんっ」
優しい手つきで背中を撫でられながら、胸の頂を吸われ、びくびくとする。自分でもわかるくらいに、もう一方の胸の頂も疼いている。
「ん、怖いティーダ、やだぁ、優しくして、んっ、あん」
嫌だと思っているのに、ティーダに触られていると意識すれば甘い声が出てしまう。
「なにが違うの、ユウナ」
吐息をわざと耳へかけるように囁くティーダに、肩を竦める。
「んっ、わたしのティーダはもっと優しいの、だから、やめて」
「やめて?オレは二年前のあの時にユウナの中に残ってしまったオレで、オレもティーダだよ。ただ、ちょっとエッチなティーダに淫らなことされたいってユウナの願望で出てきただけ。戻ってきたほうのオレが、ユウナのこんな痴態を知ったらどう思うかな」
ベッドに四つん這いにされてショートパンツと下着を一気に下ろされ、そこが晒される。下着とそこを結ぶように引いた透明の糸が切れるとティーダは笑った。
「すごいよ、ユウナ。初めてとは思えないくらい濡れてる……」
「やっ、見ないでっ」
そこを隠そうとして伸ばした手を掴まれ、後ろへ引っ張られる。ぎくりとして踏み止まると尻の方から声が聞こえた。
「ユウナ、そのまま後ろに来て。いっぱい濡れてるここ、舐めてあげるから」
やはり、観てしまった映像スフィアの内容と状況が似ている。愛し合うカップルが性交渉のマンネリ化打破のためにいろんなシチュエーションで性交渉するもので、最後はマンネリと感じていたごく普通の性交渉を行い、カップルの幸せそうな笑顔で幕は閉じられていた。
「おいで、ユウナ。いっぱい気持ちよくしてあげる」
優しいティーダの誘惑に負けたユウナは踏みとどまるのをやめ、そこにティーダの舌が這った。水音を立てながら隅々まで舐められ、ユウナの腰が揺れる。
「んっ、ふぁ、あぁ、ティーダぁ……」
ごめんね、ティーダ。わたし、すごくエッチで。こんなの、キミのほうが軽蔑するよね。はしたなくて、ごめんね。本当にごめんね。罪悪感はあるのに、キミにこんなことされたら、わたしはどうなっちゃうんだろって、一瞬想像しちゃったの。だから、こんなエッチな夢見ちゃって、あの映像スフィアに映ってた彼女みたいにエッチな声出ちゃうの。
敏感な突起を剥き出され、それを舌先が弄ぶ。
「あん、そこ、だめ、だよぉ、や、ティーダ、だめぇ」
「じゃあ、吸うのは?」
「え、あっ、はぁあっ……!」
苦しいくらい吸われて、何者の侵入を知らないはずのそこが、何かを飲んでいるかのように蠢動する。
「そんなの、しちゃ、すぐにいっちゃう、のにぃ」
こんなこと、ティーダの前で言うなんて、恥ずかしい!ていうか、いっちゃうって何?感覚?そんなの、わからないよ。
「じゃあ、いっちゃったばっかのユウナのここ、入らせて……」
先ほどまで舌が這っていたそこに、ティーダの分身があてがわれた。びくりとしたユウナの腰はティーダに掴まれ、濡れそぼっているそこは、わざと水音を鳴らすように嬲られる。
「あ、そんなに硬くて大きいの今、入れたら、またいっちゃう……。もうちょっと引いてから……お願い、引いてからだったら、いいから、んぁ、やぅ、入っちゃう、だめ」
ユウナの蜜がふんだんに塗りつけられたティーダの分身の先がユウナの中へ入る。
「やぁん、だめ、だよ。エッチなスフィアの、あっ、台詞、真に受けちゃ、だめ、わたし初めてだから、いきなり後ろからなんて、んんっ」
ティーダの侵入に、背中がぞくぞくとする。
「大丈夫。ユウナ、こんなにいっぱい濡れてるからすんなり入ってるし、あのエロスフィア、オレも観せてもらって、オレも同じ夢見てるから、んっ……ユウナ、根元まで入ったよ」
熱く硬いものが体を貫いている。
「えっ、同じ夢ってなに……あ、ティーダ、やぁぁんっ」
ずくんと疼くティーダのものと自分の最奥の快感に、甘い溜息をつく。
「はぁ、やぁ、ティーダの、気持ちいい、の……気持ちいいよぉ」
「オレ、いつも通りにユウナにキスしてユウナの部屋出て、討伐隊宿舎……じゃなかった、青年同盟の宿舎に戻って、いつも通り寝てたら、昼間観たエロスフィアみたいなセックス、ユウナとしてて、ユウナってこんなこと言わなさそうって思ってたら、なんか、本物っぽいユウナが出てきて……」
と、ティーダはゆっくりと腰を引いてはゆっくりと腰を押し進める。
「ほら、スフィアの中の幻光虫って、人の想いに反応するだろ?そういう関係で、今こんな感じなのかなって」
「あっ……えっと、じゃ、じゃあ、途中のは知らない、の?ぁんんっ」
「途中?え、じゃあ、オレのほうのも途中も、ユウナは知らない、とか?んっ……スピラ一ユウナのこと好きなのはオレだとか、全部見て欲しいとかしゃべってた後、なんか突然場面変わって、青姦……」
と、まで言ったティーダは、はたと止まった。
「あ、いや、今のなし。……でお願いします」
それじゃあ、ティーダとシューインとかあのあたりは、わたしだけの夢ってこと?不安に思っていたことを打ち上げようとしてた。いやらしいわたしを知られたくないとも思ってたし……。
「い、いいよ。わたしだってこんなエッチな夢見ちゃったんだから、その……ティーダが好きなんだったら、別に外でしても……」
「え、いや、それはマズイッス!ユウナのこんないやらし、あ、いや、エッチな格好を他の奴に見られるの嫌だし!つうか、青姦の意味わかってんのに驚いたッス!」
「……ごめんなさい……」
「いや、責めてるわけじゃなくて……。えっと、じゃあこの際だから、訊いといてもいい?」
「なに?」
繋がっているところより少し上の窪みにティーダの親指が触れた。体を揺らし、全身に力が入る。
「今、繋がってるところ、本当にもらったら、その次は、こっちももらってもいい?」
「……えっ?」
思ってもいなかったティーダの質問に、ユウナの思考が混線する。
今、ティーダが入ってるところをもらわれちゃったら、次はお尻?!……お、お尻の穴に、入れるってこと?何を?指、かな?……あ、まさか……!
「あの、確認してもいい?」
「ウッス」
「指?」
「指もそうだけど、今、前に入ってるやつも」
「えっ……!!」
意外に性的なことに寛容な流石のユウナも驚いたらしい。ティーダは苦笑した。
「ごめん。やっぱやめとく」
「どうして?」
「どうしてって……、そこまでは考えてなかったってことだろうし、女の子はやっぱアナルなんて嫌かなって思って……」
包み隠さず話すティーダに呆けそうになったが、はっとする。
今、わたしの中に入ってる、大きくて硬いティーダが、お尻に入ってくるなんて想像できないけど……。
「いいよ」
「えっ」
驚きの声が上がるがユウナは続ける。
「わたしは、中途半端な覚悟でキミを好きになったわけじゃないから。大丈夫。ティーダに求められることだったら、なんでも応えたい。それが、わたしの好きの気持ちだから」
いやらしい体勢でいることをものともせず、ユウナの誠意ある答えは、ティーダの胸を愛しさで満たす。
すごいな、ユウナは。どんなオレでも受け止めてくれるんだ。こんなにオレのことを想ってくれる子なんて、ユウナ以外いない。やばい、また泣きそう。すげー嬉しい。いっぱいユウナのこと愛したい。心も体も、ユウナのこといっぱいいっぱい、この先ずっと……。
ユウナの中の分身が大きさを増す。
夢とはいえ、幸せすぎておかしくなりそう。好きだよ、ユウナ。
ティーダは腰を動かし出し、その速度を徐々に上げる。
「んっ、ユウナ、ありがとう、くっ、けど、こういう快楽は、もっといろいろ、ちゃんとしてからにしようなっ、はぁ」
「え、ぁん、どぉゆ、意味……んっ、あ、や、奥っ」
「後ろまで許してくれるくらい想われてて、夢だけどユウナとエッチできて、はぁ、嬉しい、よっ、て、あ、やばい、出そう」
「や、いや、ティーダが夢なの、いや、ああっ」
「違うよ、こんなに好かれてたら、消えられないなって。はぁ、ぐっ、ん、いつか必ずユウナの全部、もらうから、それまで、待ってて、はあ、ユウナ、ちょ、そんな締めたら、も、いくっ、出る」
「あぁっ、出して、いっぱい、ティーダの、奥に出して、赤ちゃん、ほし、からぁ」
はは、それ、本心?さっきから所々、エロスフィアの台詞そのまんまだし。
ティーダは、ぐっと奥に突き上げ、ひくつくユウナの圧迫を意識する。熱くぬめった肉に締められ、分身に熱が集まる。
ん、もう出るっつうか、出す。ここの場面になるまでに、散々ユウナの口で弄ばれたんだ。いきたいのにいかせてくれなくて、おかしくなりそうだった。エロスフィアとオレの願望がシンクロしてただけだったのに、夢とはいえ、本物のユウナの中にぶちまけるなんて、オレ、なんてゲスイんだよ。けど、もう無理、我慢できない。
「はぁ、ユウナ、本物の、オレ、多分ここまで、耐久ないだろうけど、だからって、苛めたりしないで、んんっ、ユウナ、ぐ、ああっ……!」
「はぁぁん、ティ、ダぁ、あ、すご、い、よぉぉ……!」
***
翌朝。身支度を整えたティーダとユウナは、待ち合わせたわけでもないのに、例のスフィアが置いてあったところで落ち合った。いつもなら、まだ自室にいる頃で、この数分後にはワッカの家でオーラカメンバーたちとともに朝食をとるため、集合することとなっている。
「ないね……」
「ないなぁ……」
草むらをかき分けて一通り探してみたものの、問題のスフィアはどこにも見当たらなかった。
「アイツら締め上げて、スフィア叩き割ってやろうか」
と、拳を握る。
「それはダメだよ。キミも観たんでしょ?」
女の子だって想像したりするんです